カンボジア孤児院への支援

2019年1月3日、理事2名がカンボジアのシェムリアップにある孤児院を訪問しました。
現在は、「両親がいない」、「経済的理由」、「身体的ハンディキャップをもつ」など、様々な理由でここにたどり着いた35人の子どもたちが生活しています。

この孤児院への訪問は、昨年に引き続き、今回で2回目となります。
2007年にカンボジア人のオーナーによって設立された当初は、様々なNGO・個人や団体のサポートにより運営されていましたが、年々支援がなくなり、その後借金でやりくりをするようになるなど苦しい生活を余儀なくされてきました。

2017年にご縁が出来て以来「何とか自立をサポートしたい」と模索してきましたが、今回は設立者の方にお会いし、直接現状のお話を聞くべく再訪しました。

すると、孤児院には劇的な変化が。設立者の方は長年の夢だった貧しい子どもたちのための学校作りに専念し、孤児院の運営は、以前から孤児院と親交のある日本人の後藤勇太さんがオーナーとして引き継ぐこととなっていました。

運営を引き継いだ後藤さんは、子供たちが生活する施設の衛生環境を整えたいと、取り組まれていました。
まずは部屋の大掃除。子ども達も一緒に掃除します。その上で、ノミやシラミが寄りにくいと言われる床に貼るシートをしきつめたそうです。シートを貼る作業も、業者に依頼すると高額になるため、子どもたちと一緒に自らの手で行ったそうです。

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次に後藤さんが取り掛かったのは、新しいタンスの購入です。子どもたちが直接身に着ける洋服に、ノミやシラミが付いていると、健康状態にも悪影響を与えるためです。

ただし、子ども35人分の洋服の収納には、大容量のものが何台も必要です。
この1月の訪問の際、理事たちは後藤さんとお会いし、子どもたちのためにノミやシラミがわきにくく、カビも入らないようなタンスの購入のリクエストをいただきました。

後藤さんのお話を聞く中で、厳しい状況の中で生活している子どもたちが、少しでも住みよい環境の中で成長していけるよう環境改善に努めている点や、自分達で出来ることはできるだけ資金が掛からない方法で取り組みをしていることに共感しました。

戸沢財団でも、子供たちがより安全で衛生的な環境の中で生活できるよう何かお手伝いが出来たらと考え、後藤さんのリクエストに応え、支援を決定しました。

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タンスが子どもたちの部屋に設置された後、施設より新しいタンスに笑顔を見せる子どもたちの写真をお送りいただきました。

この先まだまだ課題はたくさんあると思いますが、これをスタートに、少しずつ子どもたちの生活環境が改善され、より多くの笑顔があふれる生活空間になってくれることを願います。

この先も、戸沢財団は子どもたちの成長を、海を越えた日本から見守りたいと思っています。

八ヶ岳自然教室2018(10月)With希望の家

2018年度6回目の八ヶ岳自然教室は、「紅葉が始まる=冬の訪れ」となる10月下旬の開催。
今回は、希望の家の子どもたちを招待しました。
(八ヶ岳自然教室については、『八ヶ岳自然教室 (主催:戸沢財団)』をご覧ください。)

初日は曇りときどき雨のため、オオムラサキセンターへ行くことに。東屋にてお弁当を食べました。
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いつもの秘密の場所で、栗を探してみましたが、
虫や獣たちに食べられてしまったのか、あまり見つかりませんでした。
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初めは、恐る恐るサワガニを触っていたのに、がっちり捕まえられるようになりました。
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八美里ファームの気温は12度。少し肌寒いので、薪ストーブに火を入れることしました。
夢中になって火をつけてくました。
あっという間に部屋の中が暖かくなり、生(なま)の火のパワーを感じました。
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移動プラネタリウム後、みんなでお布団の用意をしたら、夕飯の準備です。
小雨が降ったりやんだりしているので、夕ごはんは家の中ですることにしました。
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ハンバーグの付け合わせに、明日のお昼用のポテトサラダ。
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完成!今日の夕飯はみんなでつくったハンバーグです。
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夕飯の片付けが終わったら、星空観望会へ。
さっき移動プラネタリウムで見た星を実際に見られることを期待して。

雲の切れ間から少しだけ星が見えました。望遠鏡で見る月もすごかった!
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2日目はいい天気。少し遠い山へ登りに行くから、急いで準備です!
『来た時よりきれいに。』山や海、川で遊ぶ時の基本です。ここ八美里ファームでも同じ。
八美里ファームでの八ヶ岳自然教室はここまでです。
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2018年度の八ヶ岳自然教室も八美里ファームでの日程は終了。
母屋「EtoiledeMidi」と守り神「Anjyu」は今日も凛として佇んでいます。
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これから「蓼科山」に登ります。
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寒いけど、空気が冷たくて美味しいです。朝日もとてもきれいです。
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7合目登山口から山頂へ登るコースは、最短距離だけど、「馬返し」から急にきつくなります。
一昨日、昨日、降った雪が残っていて、一部凍っている場所も。注意して登ります。
幼い子も初めての子も、みんな諦めずにがんばって登りました。
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みんな揃って、将軍平にある「蓼科山荘」に到着することができました。
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先頭を引っ張ってくれた、星つむぎの村の跡部さんは、次の予定があるため、ここで帰ることに。
残りのメンバーで山頂目指して出発です!
岩が凍っているから、注意が必要です。八ヶ岳自然教室、初めての雪山体験となりました。
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大変でしたが、みんな無事に蓼科山登頂!いい笑顔です。
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蓼科山荘に戻って、遅いお昼ごはんです。昨日作ったハンバーグと、ポテトサラダが大活躍。
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食パンにレタスとハンバーグ、ポテトサラダ、ピクルスを乗せ、ケチャップとマスタードをたっぷり。
ホットサンドメーカーに挟んだら、とっても美味しそうなホットサンドのできあがりです。

2つに切ったら、がぶり!
冷たい空気の中で、溶けたバターの香ばしさが口の中に広がります。
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日が傾き始めると、グッと気温が下がり、凍える程の寒さでした。
さらに寒くなる前に、急いで下山します。

やりとげること、目標を達成すること、そして自然を愛する心をもつこと。
そして、来たときよりもきれいにして帰ること。みんなできました。

また来年、みんなの成長した姿を見られることを楽しみに、
2018年度の八ヶ岳自然教室はこれでおしまいです。

八ヶ岳自然教室2018(9月)Withカルテット

2018年度5回目の八ヶ岳自然教室は、秋が始まりつつある9月中旬の開催、カルテットの子どもたちを招待しました。
(八ヶ岳自然教室については、『八ヶ岳自然教室 (主催:戸沢財団)』をご覧ください。)

今回も別施設の卒園生がお手伝いとして参加してくれました。

カラッと秋晴れを期待していましたが、初日は雨。
お弁当を持って、天女山の東屋でお昼をすることにしました。
自己紹介を兼ねて、いろいろなお話しをしながら、楽しいランチタイムとなりました。
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今年は大雨の日が多いです。そこら中にキノコがたくさん顔を出しています。
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天女山の山頂にて。
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せっかくの秋。秘密の場所で実りの秋を堪能します。雨が止んだので、栗拾い開始!
りっぱな栗やクルミがたくさん採れました!
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サワガニを見つけて「キャーキャー」大騒ぎ。沢だけでなく、沢を囲む森の中にもたくさんいます。
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八美里ファームに戻ってきたら、さっそく栗の皮むき。
皮むき器を使って上手に皮をむいていきます。
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残りのメンバーは、移動プラネタリウムのお手伝い。
移動プラネタリウムは、いつも子どもたちに大人気です!
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移動プラネタリウムが終わったら、みんなでお料理タイム。
男性陣が大活躍です!
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星つむぎの村のお手伝いで来てくれた、管理栄養士でもある新海さんから素敵な提案が。

余ったかぼちゃでお菓子を作りましょう!その言葉に、子どもたちは大盛り上がり!
みんな一生懸命にコネコネして丸めたら、薪ストーブの上で焼きます。
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その間に、「彩り秋野菜カレーwith栗ご飯」が完成しました。意外と相性が良いのです。
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デザート「かぼちゃのシナモンシュガーケーキ」も焼けました。
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星つむぎの村の高橋さんから、カルテットと戸沢財団に著書のプレゼントがありました。
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みんなが楽しみにしていた、八ヶ岳の空を眺める星空観察会。
残念ながら雨で見ることができませんでした。
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冷えた体を温めに、温泉へ行くと、敬老の日のイベントをやっていました。
カルテットの施設長や財団スタッフなど、みんな上手に書いてくれました。
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雨は上がりましたが、朝ごはんはお家の中で食べることに。
今日は季節のブドウがつきました。
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ごはんの後は、みんなでお掃除です。来た時よりもきれいにしましょう!
キッチンの中が、いつの間にか錆びていたのを、本当にきれいにしてくれました。
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八美里ファームでの八ヶ岳自然教室はここまで!
この後は、すこし変わった山に登りに行きます。
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本日のハイキングは、「日向山・天空の白砂を楽しむ楽しく登れる山」です。
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スタートからしばらくは、きつい登りが続いて、みんなヘロヘロです。
でも、時折日が差す、気持ちのいいハイキングとなりました。
山頂近く、三角点の先にある、この木が「日向山の主」。
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そして、この日向山にくる度、感動してしまうのが、この太さの百日紅(さるすべり)。素敵です。
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日向山の山頂!みんな汗だくになりました。
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砂浜に、突如雲が現れ真っ白に。と思ったら、すぐに消えていく・・・。
そこに、ガスが出てきたりと、何とも幻想的な世界です。
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ここで、お昼ごはんに。
メニューは、「彩り野菜とハンバーグのラッピングサンドイッチ」です。
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好きな具材をどんどんトッピングしていきます。そしたら、きれいにラッピング。
完成!おいしそうに出来上がりました!
雲上の砂浜で食べると、またひと味違った雰囲気で、気持ちがよいです。
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山頂から乗掛山方面に行ったところに鎮座する、「大明神」の脾に、登山の無事を報告。
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元美術部の子が素敵な似顔絵を描いてくれました。
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みんな、山頂の砂浜を堪能し、下山です。
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やりとげること、目標を達成すること、そして自然を愛する心をもつこと。
そして、来た時よりもきれいにして帰ること。みんなできました。
また来年、ひと回り大きくなったみんなに会えることを楽しみに。

『Ban Rom Saiからの手紙』

2018年8月、養護施設支援の一環として、弊財団の理事長と理事がタイ北部チェンマイ郊外にある施設バーンロムサイを訪問しました。

バーンロムサイは、当時クッションやベッドカバーのデザインや制作をしていた名取美和さんが「HIV感染者のために使って欲しい」という支援の申し出をうけ、1999年12月にHIVに母子感染した孤児たちの生活施設として設立した施設です。

今回の訪問では、養護施設で使用するお米や油、トイレットペーパーなどの生活必需品を、施設スタッフの方と一緒にスーパーに出向き、半年分を購入して寄付させていただきました。

また、地域の住人・村の子ども達との交流を図り、HIV/AIDSへの理解を深め、差別と偏見を失くすことを目指しているとのお話を聞き、村の子ども達と施設の子ども達がサッカーで交流することが出来るよう「サッカーボール」もプレゼントしました。

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今回戸沢財団からさせていただいた寄付に対し、バーンロムサイ代表の名取美和さんより素敵な和紙でできた「お礼のお手紙」をお送りいただきました。

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タイのHIV/AIDSを取り巻く環境は、以前に比べて劇的に改善され、HIVに母子感染して生まれる子どもの数も激減したそうです。

しかし、HIVに感染されている子ども達だけではなく、様々な事情により施設で生活するこども達、支援を必要としている子ども達がまだまだたくさんいます。
チェンマイのバーンロムサイにある縫製場で作られたオリジナルの製品は、施設内にあるhoshihana villageだけではなく、鎌倉のバーンロムサイでも販売しています。
このオリジナルの製品の購入が、バーンロムサイの運営費用に直接つながり、子ども達の支援となります。

また、支援者から寄付していただいたというコテージをリゾートコテージとしてオープンさせたhoshihana villageは、縫製場同様、将来子ども達の職業訓練や仕事場となることを鑑み、その収益をホームの運営に利用しています。

社会情勢や経済状況によって左右されがちな寄付に頼らず、自立した運営を目指した事業を行うバーンロムサイ。
さまざまな困難の中ここにたどり着き、新たに生活している子ども達が、好きなこと、得意なことを見つけ、自信を持って生きていけることを願ってやみません。

子ども達が安心して暮らし、学び、遊べる場所、バーンロムサイ。そこで真摯に活動を続ける名取さんと、前を向いて歩いていく子ども達を、戸沢財団はこれからも応援していきたいと思います。

タイ視察 2018年8月

2018年8月、養護施設支援の一環として、理事2名がタイ北部チェンマイ郊外にある施設バーンロムサイ(Ban Rom Sai)を訪問しました。
バーンロムサイは、HIVに母子感染した孤児たちの生活施設として、日本人の名取美和さんにより1999年12月に設立されました。

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当時タイではエイズが猛威をふるい、エイズにより両親を失い、さらに自らもHIVに母子感染した子ども達が増加しました。
また、夫から感染し自分の子どもに母子感染させてしまい、自分の死と共に孤児となる子どものことを考えると死ぬにも死にきれないという辛い思いの母親も多くいました。

その頃名取さんは、チェンマイでクッションカバーやカーペットをデザイン・制作する仕事をされていましたが、HIVのワークショップに参加した際に、皆大変な思いをされていることを知りました。
ご主人が亡くなり、さらに差別にあって働く場所がないという話などを聞き、それなら一緒に仕事をしたらいいのではないか、と彼らに制作の委託をし、一緒に仕事をすることにしたのです。

そんな中、ジョルジオ・アルマーニ・ジャパンから「HIV感染者のために使って欲しい」と支援の申し出がありました。
名取さんは「大丈夫、私があなたたちの代わりに育ててあげるから」」という思いで、母子感染した子ども達の為の孤児院を始める決心をされ、国立孤児院から子ども達を迎え入れました。

HIVというのは、感染しても発症しない限り元気で普通の子ども達と変わりなく成長します。しかし、感染した彼らを苦しめたのは社会からの差別と偏見でした。感染経路に関しての正しい知識を持った人が少なく、触ると感染する、近寄るだけで感染するという誤った情報が蔓延し、病と闘うだけでも大変な中、社会からもはじき出され、1980年代後半には社会や家族からも隔絶した生活を送るようになりました。

タイの法律により、18歳を超えた子ども達は施設を出て生活をしなければなりません。
未だに根強くのこるHIV/AIDSに対する差別や偏見の中、進学や就職の選択肢が限られています。そんな中でも子ども達が困難を乗り越え自信を持って生きて行けるよう、好きなこと、得意なことを見つけ、そこから何か職を身につけて巣立っていけるまで、支援が欠かせません。

バーンロムサイでは、ホームの自立運営を目指すとともに、将来子どもたちの職業訓練や職の場となるよう、縫製場・コテージリゾートhoshihana villageなどの事業も行っています。

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今回の訪問では、養護施設で使用するお米や油、トイレットペーパーなどの生活必需品を、施設スタッフの方と一緒にスーパーに出向き、半年分を買い込みプレゼントしました。
また、地域の住人・村の子ども達との交流をはかり、HIV/AIDSへの理解を深め、差別と偏見を失くすことを目指しているとのことから、村の子ども達とサッカーで交流することが出来るよう、「サッカーボールが欲しい」というリクエストにも応えました。

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現在は、HIVに感染しているわけではないけれど様々な事情で孤児となってしまった子ども達や、親と一緒に生活できない子ども達も入園してくるようになり、多様なバックグラウウンドを抱えた子ども達が仲良く助け合って生活しています。

孤児であること、さらにHIVに感染しているという重荷を背負い、差別や偏見に苦しめられた経験も持つ子ども達ですが、バーンロムサイで生活することにより、ここを大きな「家」と感じ「大きな家族」となって安心して暮らしています。
これまでつらい経験をいくつもしてきた子ども達。
ここバーンロムサイで、名取さんを始め多くのスタッフの愛を受け、自らに自信を持ち、いつか自分の好きなこと、得意なことで手に職を持ち、しっかり社会に羽ばたいていってくれることを心から願ってやみません。

バーンロムサイは、社会情勢や経済状況によって左右されがちな寄付に頼らず、自立した運営を目指して事業を行っています。チェンマイのバーンロムサイにある縫製場で作られたオリジナルの製品は、hoshihana villageだけでなく、鎌倉のバーンロムサイジャパンでも販売しています。
また、支援者から寄付していただいたコテージを、リゾートコテージとしてオープンさせたhoshihana villageは、縫製場同様、将来子ども達の職業訓練や仕事場となることを鑑み、その収益をホームの運営に利用しています。

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オリジナルプロダクトの購入、宿泊施設の利用が、自然と支援とつながっていく新しいシステム。
チェンマイに行かれる機会がありましたら、是非、バーンロムサイのhoshihana villageを訪れてみてください。
子ども達の生きるエネルギーに溢れた笑顔に出会えるはずです。

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八ヶ岳自然教室2018(7月)Withあいむ

2018年度4回目の八ヶ岳自然教室は、八ヶ岳高原を一番満喫できる季節(7月中旬)での開催となりました。

この季節は川遊びができるので、「吐竜の滝」で思いっきり遊び、ごはんもここで食べました。
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いつもいつまでも豊かな水量で清々しい姿を見せてほしいです。
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恐る恐る靴を脱いで川に足をつけて。あまり濡れないように上流を目指して探検に出発です。
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濡れないように、石から石へと飛び移って、上流を目指していたのは束の間。
1人が上半身まで入ったら、みんなして「冷たい! 冷たい!」と大騒ぎしながら川の中へ。
全身びしょ濡れになって大騒ぎ!
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少し寄り道して、いつもの池で遊びました。
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カナヘビにバッタに、見つけては追いかけて。みんな、いつの間にか虫が触れるように。
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移動プラネタリウムの設営のお手伝いから、みんなで行いました。
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夕飯の準備は、財団スタッフと施設の指導員さんにお任せして、みんなで焚き木をつくります。
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なんとセミの幼虫が土の中から出てきました。明日の朝には脱皮した殻が残っているかな。
コクワガタのメスも発見。八美里ファームの標高にいるのは、クワガタの中ではコクワガタぐらい。
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北杜市の夏野菜を焼いています。
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夜の帳が下りるころ、カレーができました。みんなテーブルの前で配られるのを待っています。
メニューは「北杜市の野菜でつくった彩夏野菜カレー」。
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食べ終わったら後片付け。みんなで持ち場を決めてどんどん片づけます。
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さあ、星空観望会です。夜の空で望遠鏡を使って、実際に星を見てみます。
火星と月は見えましたが、土星と木星を見ようとしたら、雲が出てきてしまいました。
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今日は少し遅くなってしまったので、お風呂は小淵沢にある「延命の湯」へ。
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「おはよう!」元気な声で起きてきたら、みんなお手伝いをしてくれます。
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左は「ヒグラシ」の抜け殻。右は昨夜発見した「ハルゼミ」の抜け殻。
無事にセミになって飛んでいけたようです。
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今日も「青空レストラン」でとても気持ちの良い朝です。
みんなそろったら「いただきます!」
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朝食のメニューは、いつも通り、アボガドの野菜サラダとトマトにアップルパイ。
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朝ごはんが終わったら、お掃除タイム。
八美里ファームをきれいにして、さあ、ハイキングに出発です。
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八美里ファームもみんなを待ってるから、またおいで。
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美し森からのハイキングスタート!きれいなホタルブクロが見送ってくれました。
星つむぎの村の跡部さんによる自然教室は、今日もおもしろい。
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美し森到着。ここからがちょっと長いのです。
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羽衣池までの道は最初の難関。少し大変です。
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川俣川渓谷でひと休み。川に来たらやっぱり、水遊びがはじまります。
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一番奥の滝まできました。本当にきれいな水が流れていて、心がすっきりします。
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八ヶ岳牧場の道は、右手に八ヶ岳連峰、左手に飯盛山を見ながら、のんびりゆるりとしています。
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日陰でお昼ごはん!メニューは「彩り野菜と厚切りベーコンのラッピングサンドイッチ」
レタス。赤と黄色のパプリカ。輪切りのゆで卵。輪切りのトマト。ピクルスにソース類の数々。
そして厚木ベーコンのローズマリー焼き。
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全部を乗せて、きれいにラッピング。パン切りナイフで2つに切れば、完成です!
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お昼ごはんが終わったら、あと一踏ん張り。天女山を目指します!
最後の登りが少しきついのですが、みんなでがんばります。
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本日のゴール、天女山に到着です!
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最後は、清泉寮の『ジャージーハット』でソフトクリームを食べました。
おいしさの秘密は、ジャージーミルクと八ヶ岳のおいしい水。
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今回も2日間、目いっぱい遊びました。
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また来ることを楽しみに解散です。

八ヶ岳自然教室2018(6月)With希望の家

今回の八ヶ岳自然教室は、別施設の卒園生がお手伝いとして参加してくれることに。
支援してきた子どもたちの中から、こういった子が出てきたことをともてうれしく思います。
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希望の家のみんなは、いつも素敵なパンフレットを作ってきてくれます。
また、この2日間の目標や、これからの目標を書いた色紙をプレゼントしてくれました。
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今回は、土曜日に学校やクラブなどがあったので、八美里ファーム到着が夕方になりました。
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まずは夕飯の煮込みハンバーグ作り!
女子がハンバーグをこねれば、形はやはりハートです。恋の願いがこもっているのかな。
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怪しい天気もなんとかもったので、外の焚き火でハンバーグを焼くことに。
みんな自分から仕事を見つけてくれるようになったこともすごい成長を感じます!

ダッジオーブンで焼くハンバーグは格別。たっぷりのデミグラスソースと夏野菜を煮込みます。
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こんな美味しそうな「煮込みハンバーグ with 夏野菜」のできあがり。
そして、日本の心を舌で覚えてほしいから、お味噌汁も用意しました。
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星が見れなくなっちゃう!と、みんな急いでお片付け。
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少しお天気が悪くて、たくさんの星を見ることはできませんでした。満点の星空はまた来年に。
6月だというのに、八ヶ岳の夜はとても寒く、印象的でした。
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冷えた体を温泉で温めに。
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八美里ファームに戻った後は、明日のハイキング時に作る、
「彩り野菜とソーセージのラッピングサンドイッチ」の仕込みをしてから就寝です。

2日目の朝は、雨模様。
青空レストランは来年のお楽しみ。今回はお部屋で元気に朝ごはんを食べます。
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ひとしきり降った雨もあがり、ハイキングに行けそうなので、みんなでお掃除をがんばります!
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雨に濡れた森はとてもきれいです。
八美里ファームの自然教室はここまで。来年またおいで。
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すっかりお天気になりました。
美し森から八ヶ岳牧場までハイキングに出発です。
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6月の美し森、天女山といえば、サラサドウダン。きれいに咲き誇っています。
そしてセミを捕まえました!ハルゼミです。
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羽衣池までの道。みんな元気、元気。汗をかいた手の塩を舐めに、ちょうちょがやってくることも。
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川俣川で川遊びです!水が冷たくて、本当に気持ちいい!
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いました、ハコネサンショウウオ!温度変化に弱いから、すぐに逃がしてあげます。
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少し遊びすぎたので、先を急ぎます。
お腹もすいてきました。
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見晴台で、お昼ごはんに。まず、フランクフルトと紫キャベツを炒めます。
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夕べ作っておいた、ゆで卵のスライスとピクルスを重ねていき、ラッピングをします。
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真ん中で2つに切ったら、「彩り野菜とソーセージのラッピングサンドイッチ」の完成!
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お腹がいっぱいになったら、見晴台を後にして出発です。
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時間が押したので、天女山へ降りずに、八ヶ岳牧場の間を抜けて八ヶ岳高原ラインに出ることに。
八ヶ岳高原ラインを美し森まで歩きます。
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清泉寮でソフトクリームを食べて解散です。
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みんな、自分ができる仕事、遊び、自然の中での時間、すべてに対して
一生懸命にやり尽くし、達成感でいっぱいの素敵な笑顔で帰って行きました。また来年ね。

『児童養護施設カルテット 思い描く姿へ』

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社会福祉法人浦和福祉会が運営する「児童養護施設 カルテット」。そこで、15歳から過ごしてきた少女が、今年4月、無事に希望していた大学へ入学しました。

児童養護施設は、児童福祉法に定められた児童福祉施設の一つ。国の定めにより高校卒業と同時に施設を卒園し、そこからは自らの力で生活をすることとなります。

戸沢財団は、彼女が思い描く、児童相談所や児童養護施設で働くという夢をサポートしたいと考え、生活費の一部を支援することにしました。

彼女は、夢の実現に必要な資格を調べた上で、最低限持っていれば働けるという資格ではなく、出来る限り上の資格である社会福祉士を目指しています。

自分自身が幼い頃から、児童相談所や保護所、児童養護施設など、様々な方に助けられた経験から、今度は自分が助けてあげる立場になりたい。
ただ働くのではなく、その子たちそれぞれに合った環境を作ってあげたい。
と、まっすぐな思いを話してくれました。

自分の経験を活かすことができる彼女は、強いです。

子どもの気持ちを汲み取ったり、何を求めているかを考えてあげることができるから。
過去に同じ悩みを抱えていたと話してくれるだけで、子どもたちの心はすごく救われるはずだから。

上の資格を目指す以上、簡単なことではありませんが、彼女ならきっと、夢に向かってまっすぐに進んでいってくれると思います。

そして、子どもにそっと寄り添えるような社会福祉士になってくれると信じ、戸沢財団はこれからも彼女のことを応援し続けます。

『児童養護施設あいむの卒業生 大きな2つの夢』

社会福祉法人山梨樫の会が運営する「児童養護施設 あいむ」。そこで、16歳から過ごしてきた少女が、児童養護施設の職員となる夢を持ち、今春、無事に短期大学へ入学しました。

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児童養護施設は、児童福祉法に定められた児童福祉施設の一つで、国の定めにより高校卒業と同時に施設を卒園することになっており、その後は自らの力で生活をしていかなければなりません。

戸沢財団は、彼女の夢に対するしっかりとした考え、行動力、まっすぐな思いを応援したく、生活費の一部を支援することにしました。

彼女は、幼い頃より生活環境に翻弄され、つらい時期もありましたが、今では自分の育ってきた環境を前向きに顧みることができています。

前向きになることができた大きな要因は、支え続けてくれた児童養護施設職員みなさんの存在があったからだと、彼女は言います。

今、彼女が目指すのは、他でもない「児童養護施設の職員になる」こと。

いろいろな事情で親と一緒に暮らすことのできない子どもを支えてあげたい。
いつでも喜怒哀楽を共有できるようになりたい。
でも、ただただ寄り添うだけでなく、将来自立ができるようにしてあげたい。
と熱い想いを語ってくれました。

短期間で、必要な知識や実践を学ぶことができ、たくさんの資格取得が可能な環境を自ら調べ、希望する短期大学への進学を決めました。

話を聞いていると、すでに大学で学んでいる自分の姿が想像できており、やるべきことを明確に考えることができていると感じました。

そして、その夢を叶えた時、彼女のもう1つの夢である「親孝行」に繋がっていきます。
親への感謝を伝えられる日まで、一歩一歩着実に進んでいってくれると信じています。

そんな素敵な2つの夢を叶えるため、懸命に努力を続ける彼女を、戸沢財団はこれからも応援していきます。

八ヶ岳自然教室2018(5月)Withあいむ

2018年度2回目の八ヶ岳自然教室。
まだまだ朝晩の冷え込みがある5月中旬の開催となりました。

少ししっかり山登りをやってみようと、今回のハイキングコースは、八ヶ岳前衛の山、「前三ツ頭」までトライします。

5月半ば、八美里ファームはヤマツツジが満開です。
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初日は、集合したら、さっそくハイキングです。
「美し森」から「羽衣池」まで、アップダウンもあり、ちょっとした高原散策です。
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八美里ファームとの標高差約400m。
標高1,542mの美し森では、まだミツバツツジが咲き誇っています。
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羽衣池までの道はきれいな遊歩道と木道が完備されています。
羽衣池でお弁当を食べても1時間半程度のコース。
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標高1,610mの羽衣池にもそろそろ春がやってきそうです。
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帰り道、ちょっと寄り道して、「まきば公園」へ。
丘を走り回ったり、ヤギや羊に触れてみたり、思いっきり汗だくになって遊びました。
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今日も八美里ファームの母屋「Etoile de Midi」は凛と佇んでいます。
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移動プラネタリウムのあとはみんな大好きな「薪割り体験」。
力いっぱい斧を振り切れる子に、コツンとやさしく斧を落とす子。とても性格が出ます。
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きれいに割れた薪がどんどん積み上げられていきます。
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薪割りをやってお腹が空いたらごはんの準備。みんな焚き火も大好き。とにかく火をいじりたい。
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今夜のメニューは「夏野菜カレー」。
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真っ暗になるまで星空観望会ができないので、闇迫る森へ少しだけ探検に出かけました。
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八美里ファームから三角点まで片道20分。
闇に包まれてくると、小さな男の子たちがお姉さんたちに「手をつないでいい?」と、
可愛らしいところを見せてくれます。
こんな関係や体験もすごく大切なこと。とても微笑ましいことです。
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今夜の星空観察は見事な星空を観ることができました。
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翌朝は、予定より早く「薪割りをやろう!」と子どもたちに起こされ、「男だけの薪割り教室」です。
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少し肌寒いけど、「青空レストラン」はとにかく清々しい!
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野菜サラダとアップルパイ。ぶどうジュース。気持ちのいい朝です。
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みんなしっかり掃除もしてくれて、出発です。
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ハイキングは天女山駐車場から天の河原経由で八ヶ岳前衛の山「前三ツ頭」を目指します。
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天の河原から見る南アルプスは今日も絶景。
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さあ、ここからが本当のスタート。ちょっと大変だけどがんばろう。
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星つむぎの村の跡部さんの自然教室は本当におもしろい。みんなすぐに夢中になります。
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今日のゴール、前ミツ頭が見えました!
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やっと辿り着いた標高2,000mと思ったら、ここはニセモノで、本物はもう少し先に。
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こちらが本物の標高2,000mの碑。
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登山道はわかりやすいですが、所々、倒木やわずかな崩壊があり、修復した跡があります。
間違えやすそうなところは「立ち入り禁止のロープ」が貼ってあります。
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「ここが一番きつい もう少しで前ミツ頭が見える」の看板。実はここまでが一番つらいです。
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この看板から少し登ると、これまた絶景ポイント。ここで少し休憩したら、ラストスパート!
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標高2,200mの碑です。ここまでくれば、あと少しです。
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標高2,364m、前ミツ頭に到着!
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見ためにはどうってことない巨岩ですが、実際にこの岩の上に立つと、足がすくみます。
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ここで、お昼の準備をします。
まず「彩り野菜」(赤パプリカ、黄パプリカ、キャベツ)を炒め、塩コショウとローズマリーで味付け。
そして、SPAM(スパム)を炒めます。
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塩パンにレタスをひいて、その上に炒めた彩り野菜とスパムを乗せたら、つぶつぶマスタード、タルタルソース、ケチャップをたっぷりかけたら「彩り野菜とスパムのサンドイッチ」のできあがり。
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スパムにタルタルソースがうまい!みんなすごい景色を見ながらいっぱい食べました。
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前ミツ頭の山頂で記念写真を撮ったら、下山です。
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頂上直下の道はちょっと急です。
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振り返れば、名残惜しい前ミツ頭が見えます。
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天の河原がそこまで見えた時、最後にちらっと前ミツ頭が見えます。
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やりとげること、目標を達成すること、そして自然を愛する心をもつこと。
そして、来たときよりもきれいにして帰ること。
みんなできたよね。
また、来年も待ってるよ。

[THE TOZAWAMASAMI FOUNDATION]児童養護施設の子どもたちの未来の扉を開けるために、八ヶ岳自然教室開催中。