戸沢財団主催の八ヶ岳自然教室。
2017年の開催は、下記3回で終了となりました。
【1】9/9(土)-10(日) With 希望の家
【2】9/23(土)-24(日) With あいむ
【3】10/7(土)-8(日) With 希望の家
【1】9/9(土)-10(日) With 希望の家
お天気に恵まれた2日間となりましたが、今までトラブルとは無縁だった八ヶ岳自然教室で、
初のトラブルが起きた思い出深い2日間ともなりました。
今回は学校行事と重なり、子どもたちの到着が夕方となりました。
子どもたちが『八ヶ岳の満天の星空』の切り紙を持ってきてくれました。
指導員の方々も、『しおり』を作ってくれていて、とても温かい気持ちになりました。
自然教室では、お布団敷きに、ご飯作りに、薪割り、何でもみんなで一緒に行います。
合間に、星つむぎの村の高橋さんによる、移動プラネタリウム『今夜見える八ヶ岳の星空鑑賞』。
夜ご飯は、炭で焼いたお野菜たっぷり、『彩夏野菜とキーマカレー』を食べました。
ここでトラブル発生!
リアルプラネタリウムと温泉に出かける際、養護施設の車が動かなくなってしまいました。
スタッフ皆さまのご協力のおかげで、なんとか解決。
星つむぎの村と戸沢財団の車で子どもたちは無事に温泉へ。
次の日、朝ごはんの支度も、もちろんみんなで。恒例のパイの家エム・ワンの「アップルパイ」。
朝食後は、いつも通り山荘のお掃除をして、登山へ出発です。
みんな元気に登山開始!
いつも通り、星つむぎの村の跡部さんの楽しいお話しを聞きながらの山歩きです。
尾根伝いに出れば、景色もよくて、みんなの「ヤッホー」がこだまします。
恒例となった平沢山から飯盛山へのランニングタイムトライアル。
子どもたちも指導員の方たちも、みんな走る走る!
気持ち良いくらいへとへとになるまで本気でタイムを競いました。
みんなで、飯盛山登頂。
さて、お昼ごはんは、特製ハンバーガー!
たくさんの思い出と共に。また元気な笑顔で会うことを約束して解散となりました。
【2】9/23(土)-24(日) With あいむ
今回も、基本的には2日間共にお天気に恵まれました。
恒例の場所で、子どもたちとの待ち合わせ。
ピザ好きな子、パスタ好きな子、いずれにしても「Copain」のメニューは子どもたちに大人気。
「八ヶ岳で秋に見える星を調べてきたよ」と、『秋の星座』を教えてくれました。
美味しいランチが終わったら、いよいよ八ヶ岳自然教室のスタートです。
秘密の森で、栗拾い。みんな上手にイガから栗を取りだします。
カナブンの幼虫やサワガニ。
普段は、「絶対に虫なんて触れない!」という子が、平気で虫を捕まえて、見せに来てくれます。
川に入ったら、ますます生き物探しに夢中です。
生き物を捕まえても、家で飼えないものは、最終的には逃がしてあげるということも学習します。
日が傾くまで里山散策をしました。来た時よりも、ずっとずっとのびのびしています。
森の出口で、小さなヘビに出会いました。初めての触り心地に一喜一憂していました。
八美里ファーム到着後、
星つむぎの村の高橋さんの移動プラネタリウム『今夜見える八ヶ岳の星空鑑賞』の始まりです。
その間に、男性スタッフは薪割り、女性スタッフは夕飯の仕込みと慌ただしく準備を進めます。
移動プラネタリウムが終わったら、子どもたちも準備に加わります。
夜ご飯は、
ニジマスのホイル焼き
自分たちで収穫した栗が入った、栗ご飯
わかめと油揚げと大根のお味噌汁
外のBBQでホイル焼きした、トウモロコシも甘くて最高の味でした。
夕飯後の楽しみだった『八ヶ岳のリアルプラネタリウム』は、雲が出たため、残念ながら中止。
代わりに、曇天の下、星の話を星つむぎの村の高橋さんと跡部さんがしてくれました。
その後は、恒例の『甲斐大泉温泉 パノラマの湯』へ行きました。
八美里ファームへ戻ったら、子どもたちは寝る準備。
たくさん遊んで疲れたのか、お布団に入ったらすぐに寝てしまいました。
次の日の朝、みんなでテラスのお掃除をして、朝食は「青空レストラン」です。
今回も恒例の『パイの家M−1のアップルパイ』。それと、北杜市大泉町産のぶどうがつきました。
朝のりんごジュースに、八美里ファームの梢が写っていて、とてもきれいです。
朝食が終わったら、みんなで掃除タイム!来た時よりきれいにがモットー!
山登りの準備ができたら出発です!
北横岳ロープウェイ山麓駅。ロープウェイに乗るのが初めての子どもたちもいてワクワク。
山頂駅を降りると坪庭です。
横岳神社で登山の安全をお祈りして、いざ出発!
坪庭と北横岳の分岐を過ぎると、一気に登山道らしくなります。
北横岳ヒュッテでひと休み。あと少し!
北横岳南峰山頂。2,472m登頂!北横岳北峰山頂。2.480m登頂!
お昼ごはんは、ホットドッグ。一生懸命歩いた後のご飯は最高です。
みんなあっという間にたいらげました。
帰りのロープウェイからの綺麗な景色を眺め、
山麓駅に降りた後は、がんばったごほうびの「コケモモ」のソフトクリームを食べました。
この2日間で、元気をチャージしてもらえたようで、みんな元気に帰って行きました。
来年もまた、楽しい時間を一緒に過ごすことを約束して。
【3】10/7(土)-8(日) With 希望の家
いよいよ2017年度最後の八ヶ岳自然教室。
天気予報通り、初日の夜空は見られず残念でしたが、基本的に天気の心配はない2日間でした。
今回の集合場所は、甲斐大泉駅の近く、ハンバーグが美味しい「Derra」。
カレーは大人でも汗だくになる程の辛さでした。
もう栗のシーズンも終わりのようで、栗拾いは、かなり探すのが大変でした。
虫がダメな子がたくさんいたはずが、トカゲやカナヘビに夢中になって楽しんでいました。
大きなサワガニやカエルも捕まえました。
八ヶ岳は秋真っ盛り。コスモスが咲き乱れ、クルミも見つけました。
少しだけ探検気分になれる沢登り。たくさん遊んで、八美里ファームに向かいました。
指導員の方がパンフレット、子どもたちがハロウィンの置物を紙粘土で作ってくれていました。
荷物整理に、布団敷き、準備が終わった人から、夜ご飯の準備のお手伝いです。
お楽しみのBBQも始まりです。珍しいお客さん(ナナフシ)も参加してくれました。
焼きとうもろこし、焼きアスパラ、焼きナスをアルミホイルで包み焼きに。
地産地消のものは絶品。
その他、自分たちで拾った栗で作ったご飯やお味噌汁も頂きました。
その後は、いつもどおり『甲斐大泉温泉 パノラマの湯』へ。
ここの入り口は、遠方から汲みに来るぐらい美味しいお水が飲めます。
子どもたちもごくごく飲んでいました。
八ヶ岳自然教室が始まって以来初めて、お風呂から帰ってきた後、
週明けの中間試験に備えて勉強をする子がいました。
翌日は、気持ちのいいお天気です。
子どもたちに愛国心を持ってもらいたいと、日の丸を掲げることにしました。
1番小さな子どもの「なんで日本は日の丸なの?」という問いに、
1番大きな子どもの「”がんばろう”っていう気持ちになれるからだよ。」という秀逸な答え。
子どもの素直で素敵なやりとりに温かくなりました。
青空レストランのメニューは、いつも通り、サラダとゆで卵に、パイの家M−1のアップルパイ。
前述の【2】へ参加してくれた『養護施設あいむ』の施設長から差し入れのプリンも頂きました。
お掃除タイム!BBQの鉄板も使ったらしっかり油を擦り込んでおきます。
八美里ファームでの八ヶ岳自然教室はここまで。山登りに行きます!
坪庭から右手に見える縞枯山、時間が許せば茶臼山を目指します。
スタートして、しばらく平坦な道を行くと縞枯山荘が見え、すぐに雨池峠に着きます。
まだなのかと、みんなに不安が見え始めた頃、山頂に着きました。縞枯山2,403m登頂!
縞枯山の展望台への分岐でお昼ごはんにします。
メニューは、昨夜仕込んだ、鶏の照り焼きを乗せた『照り焼きバーガー』。
お腹がいっぱいになったら、茶臼山を目指して出発!
100年周期で木が枯れて、縞枯模様をつくっていく、縞枯現象。
そして、ガスに包まれた何とも雰囲気のある風景。
素敵な景色にたくさん触れることができました。
全員、茶臼山2,384m、登頂!
茶臼山から五辻(ロープウェイ方面)へと向かう道は、
北八ヶ岳のメインルートの中では人が少ないため、神秘的な風景をたくさん見ることができます。
ロープウェイの山頂駅を前に、きれいな夕刻の時に包まれました。
2日間の思い出をたくさん心に詰め込んで、素敵な笑顔で帰って行きました。
2017年の戸沢財団主催『八ヶ岳自然教室』はこれで終わりとなりました。
今年もたくさんの子どもたちを招待し、普段できないことをできる限り多く経験してもらい、
子どもたちの持つ素直さや柔軟さで様々なことを吸収してもらえたのではないかと思います。
この経験が、普段の生活への希望になったり、何かやりたいことの発見など、
子どもたちの未来が明るいものとなるよう、少しでもお手伝いができればと考えています。
そして、私たち大人も、子どもたちが無邪気に自然を楽しむ姿、何事にも真剣に挑む姿、
どれを取っても、教えられることがたくさんあります。
何よりも、子どもたちの笑顔は宝物で、本当に不思議なくらいパワーをもらうことができます。
来年以降も、たくさんの子どもたちとの出会い、再会を楽しみに、
いろんな体験をしてもらえるよう、開催を続けていきたいと思います。