「公益財団法人 みちのく未来基金」への継続的寄付

201503

今回戸沢財団は、夢を失うことなく自分の道を進もうと努力している若者たちを応援したいと考え、「公益財団法人 みちのく未来基金」への 5 年間の継続的支援(100 万円×5 年間)を行うことにいたしました。

「公益財団法人 みちのく未来基金」は、東日本大震災においてご両親もしくはいずれかの親御さんを亡くされた遺児が、高等学校(高等専門学校含む)の卒業後の進学を希望した場合、進学先の入学金・授業料を全額給付するという事業を実施しています。
震災孤児、遺児であれば現在の経済状況の条件設定などはなく、返済義務も一切伴いません。また、「夢を応援する基金でありたい」という思いから、進学先や目指す職業や資格習得のために一人ひとり必要な学費を卒業まで全額支援する奨学金として設計されています。

既存の教育支援基金は 18 歳未満を対象とするものがほとんどで、卒業後の進路を支援するプログラムはあまり充実していません。社会人になるための最終段階での夢をかなえるためには、この世代の教育の支援をすべきだ、と考えたのです。

2011 年 4 月、東日本大震災のためライフラインもまだ十分でない時期にロート製薬の会長が発起人となり、カゴメ、カルビーと 3 社合同で、親を亡くし夢や希望を失いそうな子供たちのためにと「公益財団法人 みちのく未来基金」の設計に取り掛かりました。業界の垣根を越えて志を同じくする企業同士が一体となって取り組み、支援の規模の拡大と継続性をとの思いで 3 社合同での事業としたそうです。2013年4月からエバラ食品工業が加わり、現在4社で運営をしています。

この事業は、2015年3月末現在、個人3178名、団体・法人722社の寄附によって支えられています。
基金の事務所運営等の諸経費は発起企業からの支援でまかなわれ、寄付はすべて就学金指定寄付として、全額遺児達の奨学金として入学金や授業料に使われています。

平成 26 年度は約 130 人の対象者のうち、100 人以上が支援を受けました。3.11 の時点で胎児だった子供も対象になっており、現在 4 名把握しているそうです。

胎児が大学を卒業する期間までを想定し、開始から 25 年以上にわたる息の長い支援を目指していらっしゃる「みちのく未来基金」の活動。

より多くの若者が夢を諦めずに進学できるように、自分の好きな勉強が続けられるように、戸沢財団もみちのく未来基金と共に応援していきたいと思います。

尚、「みちのく未来基金」のホームページ内「支援企業・団体」の中に戸沢財団が掲載されております。