八ヶ岳自然教室2018(9月)Withカルテット

2018年度5回目の八ヶ岳自然教室は、秋が始まりつつある9月中旬の開催、カルテットの子どもたちを招待しました。
(八ヶ岳自然教室については、『八ヶ岳自然教室 (主催:戸沢財団)』をご覧ください。)

今回も別施設の卒園生がお手伝いとして参加してくれました。

カラッと秋晴れを期待していましたが、初日は雨。
お弁当を持って、天女山の東屋でお昼をすることにしました。
自己紹介を兼ねて、いろいろなお話しをしながら、楽しいランチタイムとなりました。
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今年は大雨の日が多いです。そこら中にキノコがたくさん顔を出しています。
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天女山の山頂にて。
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せっかくの秋。秘密の場所で実りの秋を堪能します。雨が止んだので、栗拾い開始!
りっぱな栗やクルミがたくさん採れました!
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サワガニを見つけて「キャーキャー」大騒ぎ。沢だけでなく、沢を囲む森の中にもたくさんいます。
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八美里ファームに戻ってきたら、さっそく栗の皮むき。
皮むき器を使って上手に皮をむいていきます。
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残りのメンバーは、移動プラネタリウムのお手伝い。
移動プラネタリウムは、いつも子どもたちに大人気です!
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移動プラネタリウムが終わったら、みんなでお料理タイム。
男性陣が大活躍です!
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星つむぎの村のお手伝いで来てくれた、管理栄養士でもある新海さんから素敵な提案が。

余ったかぼちゃでお菓子を作りましょう!その言葉に、子どもたちは大盛り上がり!
みんな一生懸命にコネコネして丸めたら、薪ストーブの上で焼きます。
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その間に、「彩り秋野菜カレーwith栗ご飯」が完成しました。意外と相性が良いのです。
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デザート「かぼちゃのシナモンシュガーケーキ」も焼けました。
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星つむぎの村の高橋さんから、カルテットと戸沢財団に著書のプレゼントがありました。
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みんなが楽しみにしていた、八ヶ岳の空を眺める星空観察会。
残念ながら雨で見ることができませんでした。
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冷えた体を温めに、温泉へ行くと、敬老の日のイベントをやっていました。
カルテットの施設長や財団スタッフなど、みんな上手に書いてくれました。
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雨は上がりましたが、朝ごはんはお家の中で食べることに。
今日は季節のブドウがつきました。
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ごはんの後は、みんなでお掃除です。来た時よりもきれいにしましょう!
キッチンの中が、いつの間にか錆びていたのを、本当にきれいにしてくれました。
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八美里ファームでの八ヶ岳自然教室はここまで!
この後は、すこし変わった山に登りに行きます。
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本日のハイキングは、「日向山・天空の白砂を楽しむ楽しく登れる山」です。
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スタートからしばらくは、きつい登りが続いて、みんなヘロヘロです。
でも、時折日が差す、気持ちのいいハイキングとなりました。
山頂近く、三角点の先にある、この木が「日向山の主」。
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そして、この日向山にくる度、感動してしまうのが、この太さの百日紅(さるすべり)。素敵です。
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日向山の山頂!みんな汗だくになりました。
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砂浜に、突如雲が現れ真っ白に。と思ったら、すぐに消えていく・・・。
そこに、ガスが出てきたりと、何とも幻想的な世界です。
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ここで、お昼ごはんに。
メニューは、「彩り野菜とハンバーグのラッピングサンドイッチ」です。
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好きな具材をどんどんトッピングしていきます。そしたら、きれいにラッピング。
完成!おいしそうに出来上がりました!
雲上の砂浜で食べると、またひと味違った雰囲気で、気持ちがよいです。
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山頂から乗掛山方面に行ったところに鎮座する、「大明神」の脾に、登山の無事を報告。
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元美術部の子が素敵な似顔絵を描いてくれました。
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みんな、山頂の砂浜を堪能し、下山です。
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やりとげること、目標を達成すること、そして自然を愛する心をもつこと。
そして、来た時よりもきれいにして帰ること。みんなできました。
また来年、ひと回り大きくなったみんなに会えることを楽しみに。

『Ban Rom Saiからの手紙』

2018年8月、養護施設支援の一環として、弊財団の理事長と理事がタイ北部チェンマイ郊外にある施設バーンロムサイを訪問しました。

バーンロムサイは、当時クッションやベッドカバーのデザインや制作をしていた名取美和さんが「HIV感染者のために使って欲しい」という支援の申し出をうけ、1999年12月にHIVに母子感染した孤児たちの生活施設として設立した施設です。

今回の訪問では、養護施設で使用するお米や油、トイレットペーパーなどの生活必需品を、施設スタッフの方と一緒にスーパーに出向き、半年分を購入して寄付させていただきました。

また、地域の住人・村の子ども達との交流を図り、HIV/AIDSへの理解を深め、差別と偏見を失くすことを目指しているとのお話を聞き、村の子ども達と施設の子ども達がサッカーで交流することが出来るよう「サッカーボール」もプレゼントしました。

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今回戸沢財団からさせていただいた寄付に対し、バーンロムサイ代表の名取美和さんより素敵な和紙でできた「お礼のお手紙」をお送りいただきました。

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タイのHIV/AIDSを取り巻く環境は、以前に比べて劇的に改善され、HIVに母子感染して生まれる子どもの数も激減したそうです。

しかし、HIVに感染されている子ども達だけではなく、様々な事情により施設で生活するこども達、支援を必要としている子ども達がまだまだたくさんいます。
チェンマイのバーンロムサイにある縫製場で作られたオリジナルの製品は、施設内にあるhoshihana villageだけではなく、鎌倉のバーンロムサイでも販売しています。
このオリジナルの製品の購入が、バーンロムサイの運営費用に直接つながり、子ども達の支援となります。

また、支援者から寄付していただいたというコテージをリゾートコテージとしてオープンさせたhoshihana villageは、縫製場同様、将来子ども達の職業訓練や仕事場となることを鑑み、その収益をホームの運営に利用しています。

社会情勢や経済状況によって左右されがちな寄付に頼らず、自立した運営を目指した事業を行うバーンロムサイ。
さまざまな困難の中ここにたどり着き、新たに生活している子ども達が、好きなこと、得意なことを見つけ、自信を持って生きていけることを願ってやみません。

子ども達が安心して暮らし、学び、遊べる場所、バーンロムサイ。そこで真摯に活動を続ける名取さんと、前を向いて歩いていく子ども達を、戸沢財団はこれからも応援していきたいと思います。