カンボジア孤児院への支援

2019年1月3日、理事2名がカンボジアのシェムリアップにある孤児院を訪問しました。
現在は、「両親がいない」、「経済的理由」、「身体的ハンディキャップをもつ」など、様々な理由でここにたどり着いた35人の子どもたちが生活しています。

この孤児院への訪問は、昨年に引き続き、今回で2回目となります。
2007年にカンボジア人のオーナーによって設立された当初は、様々なNGO・個人や団体のサポートにより運営されていましたが、年々支援がなくなり、その後借金でやりくりをするようになるなど苦しい生活を余儀なくされてきました。

2017年にご縁が出来て以来「何とか自立をサポートしたい」と模索してきましたが、今回は設立者の方にお会いし、直接現状のお話を聞くべく再訪しました。

すると、孤児院には劇的な変化が。設立者の方は長年の夢だった貧しい子どもたちのための学校作りに専念し、孤児院の運営は、以前から孤児院と親交のある日本人の後藤勇太さんがオーナーとして引き継ぐこととなっていました。

運営を引き継いだ後藤さんは、子供たちが生活する施設の衛生環境を整えたいと、取り組まれていました。
まずは部屋の大掃除。子ども達も一緒に掃除します。その上で、ノミやシラミが寄りにくいと言われる床に貼るシートをしきつめたそうです。シートを貼る作業も、業者に依頼すると高額になるため、子どもたちと一緒に自らの手で行ったそうです。

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次に後藤さんが取り掛かったのは、新しいタンスの購入です。子どもたちが直接身に着ける洋服に、ノミやシラミが付いていると、健康状態にも悪影響を与えるためです。

ただし、子ども35人分の洋服の収納には、大容量のものが何台も必要です。
この1月の訪問の際、理事たちは後藤さんとお会いし、子どもたちのためにノミやシラミがわきにくく、カビも入らないようなタンスの購入のリクエストをいただきました。

後藤さんのお話を聞く中で、厳しい状況の中で生活している子どもたちが、少しでも住みよい環境の中で成長していけるよう環境改善に努めている点や、自分達で出来ることはできるだけ資金が掛からない方法で取り組みをしていることに共感しました。

戸沢財団でも、子供たちがより安全で衛生的な環境の中で生活できるよう何かお手伝いが出来たらと考え、後藤さんのリクエストに応え、支援を決定しました。

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タンスが子どもたちの部屋に設置された後、施設より新しいタンスに笑顔を見せる子どもたちの写真をお送りいただきました。

この先まだまだ課題はたくさんあると思いますが、これをスタートに、少しずつ子どもたちの生活環境が改善され、より多くの笑顔があふれる生活空間になってくれることを願います。

この先も、戸沢財団は子どもたちの成長を、海を越えた日本から見守りたいと思っています。