「活動状況」カテゴリーアーカイブ

寄付先候補の方々との面談状況や現地視察など、財団としての主な活動を報告しています。

八ヶ岳自然教室2019(5月)Withカルテット

2019年度2回目の第18回八ヶ岳自然教室は、昼間は春らしくなるも、夜は例年よりも寒さの残る、5月下旬の開催。今回は、児童養護施設カルテットの子どもたちを招待しました。1泊2日、まずまずのいい天気に恵まれました。
(八ヶ岳自然教室については、『八ヶ岳自然教室 (主催:戸沢財団)』をご覧ください。)

今回は別の施設の卒業生、クウチャンが手伝いに来てくれました。また、日程はあえてゴールデンウィーク明けにしました。昨年、来た時に、鳥の雛が見たい!と言ってくれた女の子のためです。そしたら、ちゃんとヤマガラのヒナが孵りました。女の子も大喜び!
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鳥たちのさえずりが止まない山荘の玄関に、子ども5名おとな5名、総勢10名の靴が玄関にならびます。高校生の女の子がしっかり整頓してくれていました。
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到着したら、早速、お昼の準備。お店では食べられない自分好みのピザを作ります!
必要な材料やお皿がいっぱい。皆で協力して運びます。
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材料もきれいに並べて作ったのは、卵をのせたビスマルク、味噌と醤油でつくったソースでいただく、アスパラガスときのこの和風ピザ、そして王道のマルゲリータ!
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ピザ釜の直火とスキレットで、ソーセージも焼きましたが、これは明日の朝食用。まだ前日のお昼ですが、それでも、スキレットを使うと美味しいのです。
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お腹いっぱいになったら、午後は土木作業にチャレンジ!みんなで土の山を平らにします。
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みんなのがんばりで、きれいに整地されていきます。

↓Before
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↓After
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すごい! ありがとう!

夕食用に、買い忘れた食材を、希望者とお買い物に行く途中、ちょっと寄り道。
「自然の川に触れたの初めて!」とうれしそう。なんと、イノシシの親子も目撃しました!
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暗くなってきたら、みんなの大好きな焚き火。
腹ごしらえにマシュマロを焼いて食べながら、夕食のオムライス作り!
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卵はスキレットを使ってサクッと焼けます。 具材とごはんは大きな鉄板と大きなしゃもじを使って。 厚い鉄板で仕上げると本当に美味しくなります。
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仕上げは、もちろんケチャップでお絵描き。忘れられないくらい美味しかったです。食後はみんなで温泉にも行きました。
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翌日の朝食。昨日のお昼のピザ窯で準備しておいたパンとソーセージのロールパン。そしてヨーグルトメーカーで作ったヨーグルトです。
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2日目、午前中のイベントは、旗づくり。
思い思いの場所で、自由に、八ヶ岳自然教室の思い出を旗に描きます。
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皆の作品を紹介します。

卒業生のクウチャンはモネ風。時間がかかりましたが、みんながお手伝いしてくれて、下の方だけになってしまったけれど協力して完成!
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鳥の巣箱、BBQ場とピザ釜の風景
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ヤマツツジの赤い花と、キツネが登場した作品も!実際にはキツネは出てこなかったかな。
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指導員の方の2枚。車がはまりそうになった「道」、八美里ファームの森
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イラストが上手なNさんには「八ヶ岳自然教室の看板」をお願いしました。素敵すぎる!
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描きおわったらお昼ごはん。この日も皆で取り組みます。メニューはホットサンドとロールサンド。色んな具材を好きなようにトッピングします。
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ホットサンドは直火。ロールパンはフライパンで焼きます。食パンの端の部分は、スキレットで焼き、シナモンとはちみつをたっぷり振りかけると立派なおやつに!
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ランチの後は帰り支度です。役割分担して大掃除。みんな、がんばりました!
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もう少し土木作業したい! というリクエストが子どもたちから出たので、帰る前にもうひと仕事お願いしました。本当にありがとう!

みんなの描いた旗は、山荘に大事に取り付けました。風に揺れてずっとたなびいています。
いつでも待っているから、何かあったら、必ず帰っておいでね。
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「未来の扉 ~Song & Dance Show~」ミャンマーツアー2019

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大型連休となった2019年春のゴールデンウイーク、当財団は今回も10泊11日にわたりミャンマーを訪問しました。
戸沢財団が主催するミャンマーでの「未来の扉 ~Song & Dance Show~」公演には、心に傷を持っているこどもたちや病気や障害のあるこどもたちにも夢を見てもらいたい、未来の扉をあける小さなきっかけになってほしい、という願いが込められています。3回目となる今年は、在ミャンマー日本国大使館のほか、国際交流基金からも後援をいただきました。

同行いただいたのは元劇団四季のミュージカル俳優たちを中心としたNPO法人心魂プロジェクト。難病のため病院で暮らす子供たち、学校にも行けない、ましてやミュージカルなど観たこともない子供たちに、生のパフォーマンスを届けようと日本全国をまわる彼らを、2015年頃から当財団も支援させていただいています。

プロの歌と踊りとミュージカルをミャンマーの子どもたちにも楽しんでもらいたい!その想いから、パフォーマーの皆さん6名と一緒に5つの施設をまわり、計8回公演いたしました。ヤンゴンにある2つの国立こども病院には前回・前々回も伺いました。そこでの評判がミャンマーの保健省にも届いたようです。「ミャンマー国内の子ども病院はあと1つ、マンダレーにあります。そちらにも是非!」との嬉しい要請をいただいてから約1年間、様々な準備を経て、今回のツアーではミャンマー国内の子ども病院3つすべてを訪問することができました。

※心魂プロジェクトに関する記事はこちら
※NPO法人心魂プロジェクト https://www.cocorodama.com/
【ツアー名】 「未来の扉 ~Song&Dance Show~」ミャンマーツアー2019
【開催場所】 ミャンマー国内のこども病院、ヤンゴン市内各施設
【公演日時】
4月29日 国立マンダレー子ども病院  1公演
5月01日 児童養育施設ドリームトレイン  1公演
5月02日 国立ヤンキン子ども病院  3公演
5月03日 翌日公演のリハーサル
5月04日 ヤンゴン日本人学校  1公演
5月06日 国立ヤンゴン子ども病院  2公演
【公演準備】
公演のメインテーマである、戸沢暢美がまだ見ぬ子ども達に遺したメッセージ「未来の扉」。その詩に込められた大切な想いを、海を越えてミャンマーの子ども達にも届けてきました。公演中に歌われる「未来の扉」は日本語なので、言葉の壁を少しでも超えられるように、全公演でミャンマー語に翻訳した歌詞カードを配りました。
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戸沢暢美からのメッセージ「未来の扉」日本語訳はこちら

また、ミャンマーのヤンゴン空港に降り立った時点で気温は41度。停電や機械トラブルが懸念される環境下ですので、出来る限り最高のパフォーマンスを届けられるよう、日本から大量の機材を用意して持ち込みました。それら全てを各公演場所に持ち運びながら、連日こどもたちに全力で向き合うには、大変な体力が必要です。炎天下の10日間、全員が最後まで体調を崩さぬよう、移動には大型バスを貸し切り、公演先では毎日大量の氷と水を用意しました。
さらに今年は、マンダレーへの国内便移動もありました。飛行機に預け入れできる荷物の重量制限、移動中の振動の影響で故障の心配もあったため、動作確認にもミーティングにも力が入りました。
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『生きる喜び』を『表現することを通して共有する』を理念に活動される心魂プロジェクトは、「歌と踊りで世界旅行」をしていくという公演スタイルでのぞんでくださいました。舞台から選ばせて頂いた方に地球儀を渡し、次に行きたい国を選んで頂くことでその日の演目が組まれていきます。会場が一体となって《選ぶ喜び》を共に味わえる、贅沢なプログラムです。
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今回、用意された国は全14か国。日本、フランス、オーストリア、イギリス、スペイン、アフリカ、アラブ、カリブ、アメリカ、メキシコ、ペルー、氷と雪の国、打楽器の国、ピアノの国。公演時間には限りがありますので、全てのパフォーマンスをできるわけではありません。リハーサル時間も稽古も相当必要になります。いつでも出来るわけではないこのプログラムを、ミャンマーツアーだからこそ、との想いを込めて披露してくださいました。
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普段は病院や家の中で過ごし、自由に旅行したりすることは難しい子どもたち。そんな子どもたちが地球儀をながめて「行きたいところ選び」に胸をおどらせます。誰もその日の構成を知らないという点も、『今を生きる』ことの大切さを教えてくれるミャンマー公演に相応しく感じられました。
【4月29日 国立マンダレー子ども病院】
ヤンゴンから国内便の飛行機に90分のり、メンバー全員がはじめて降り立ったマンダレー。日本人パフォーマーがマンダレーを訪れたのはおそらく今回が初めてではないでしょうか。

会場となるこども病院は、300床と550床の2つありましたが、550床の方を訪問しました。事前打ち合わせでは、病棟でも是非パフォーマンスを、とのお話もいただきましたが、飛行機での国内移動もマンダレー訪問も初めてでしたので、大ホールでの60分公演1回に全身全霊でのぞみました。お借りしたホールはクーラー完備の立派な会場でした。
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とはいえ、病気の子どもが入院して治療をうける施設としては、日本の医療関係者から見ると衛生面等々が満足とは言えない厳しい環境です。完全看護ではないミャンマー、子どもが入院すると、家族は病院の敷地内に寝泊まりして子どもの世話をしなければなりません。
入院生活は、病気の子ども本人だけでなく親や兄弟姉妹全員での闘いです。
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“辛い治療を忘れて今日を楽しんでほしい”
“地平線のその向こうに何があるか、心を自由にして楽しんでいただきたい”
そんな思いを込めて、パフォーマンスを届けました。

リハーサル中も、楽しそうな音楽に引き寄せられて、子ども達が代わる代わる覗きにきます。
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ミャンマーでは初披露の「世界旅行」プログラムは大成功。ライブで作られるドラマにみんなでドキドキワクワクしていました。パフォーマーに寄り添われながら、音楽と共に笑顔の輪が広がっていきます。
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公演中には泣いているお母さんもお見かけしました。病気のこどもを抱えて楽しくても悲しくてもこぼれそうな感情を必死でこらえている、20代前半の幼い笑顔でした。
【5月01日 児童養育施設ドリームトレイン】
2017年の最初のミャンマーツアーでも訪れたドリームトレインは、NPO法人ジャパンハートが運営している養護施設です。両親と住めない子ども達が暮らしています。
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今年で3回目となる私たちの訪問に、140人の子ども達が集まりました。前回同様、子ども達は温かく迎え入れてくれました。
前回・前々回に会えた子との再会に、メンバー全員が胸を熱くします。「また来てね!」「また会おう!」その約束が叶った喜びにあふれていました。就職して施設を卒業した子ども達もきてくれていました。代わりに入所した新しい19名は表情を硬くしていましたが、公演の最後には笑顔で歌を楽しんでくれていました。

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本番を待ちきれず、リハーサル中から一生懸命きいている子ども達も。
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公演チラシが飾られた壁からも、今日を心待ちにしてくれていた様子が分かります。日本語版・英語版・ミャンマー語版の3パターン用意したチラシですが、ミャンマー語版はドリームトレインの子が毎年えがいてくれています。今回も手書きで4パターンを描いてくださり、1つはドリームトレインに、残り3つは各こども病院での告知用に印刷され、病院内で配布・掲示しました。20190509_15

いよいよ開演です。ソーラン節やラバンバといった、情熱的で迫りくる歌声。ドリームトレインの子ども達との大切な歌である「BABAYETU:ババイエット」も歌いました。哀しみも辛さもすべてを吹き飛ばすかのような熱気で、会場は最高潮に盛り上がりました。
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クラシックシンガーの美しい歌声と演出に、ため息が出るほどの反応もありました。
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公演最後は、子ども達から歌と踊りでのお礼がありました。この日のために準備していてくれたことに感無量でした。
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帰り際、理事長が財団の想いを話し始めたとき雷が鳴り始めました。雨は2018年10月以来とのこと。自然の演出がなんともドラマチックでした。
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公演の中で歌われた『未来への扉』を、子ども達が熱心に歌詞カードを見つめて口ずさんでくれる場面も。

「夢中で何かに向かう時人は一番生きている」
私たちが繰り返し伝えたいメッセージです。

戸沢暢美さんのメッセージが雷雨と共にミャンマーのこどもたちに響く忘れられない瞬間でした。

ドリームトレインの子ども達からの感想はこちら
【5月02日 国立ヤンキン子ども病院】
500床のヤンキンこども病院は、心臓病と急性期の病院です。壁一面に子どもの好きそうな絵が描かれていました。たくさんのこどもたちに触れられたミッキーマウスの鼻は塗装が落ちていました。ここでのパフォーマンスも3年目。テレビ局の取材カメラも入りました。
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ホールで60分の公演をした後、病棟廊下で25分のパフォーマンスを2回おこないます。病棟では野外公演になるため、暑さと闘いながら体力勝負の一日でした。

病院の庭には、入院している子どもに付き添うために、沢山のご家族が炎天下で野宿生活をしています。日本では考えられない光景です。
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まずは、ホール会場を拠点にして公演の準備です。我々のツアー活動を、ヤンキンこども病院の院長先生はとても評価して下さり、会場を毎年パワーアップさせてパフォーマンスをしやすくして下さっています。1年目には1台のクーラーもない会場でしたが、2年目には私たちのためにクーラーを設置してくださいました。そのクーラーが3年目の今回には2台に!さらにはステージも出来上がっていました。
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開場時間になると、次々に人が集まってきます。小さな赤ちゃんを抱っこする親御さんもたくさんいます。ミンガラバーと挨拶をすると必ず挨拶がかえってきます。
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パフォーマンスがはじまると、小さい子達は通路の一番前までやって来て、ついには最前列の床に座り始めました。病児・きょうだい児・ご家族のキラキラした姿は変わらずで、ため息をついたり、はしゃいだりして喜んでくれていることが分かりました。
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人の声がこんなにも鳴るものだと、言うことを、大人もこどもも初めて体験している様子。今まで生きてきた中で体験したことの無い、不思議で力強い世界観だったことと思います。疲れた顔が緩んでいることが分かりこちらまで幸せな気分になりました。
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通訳の方の力をお借りして、このツアーの想いを伝えます。
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ホール公演の後は、機材を厳選して病棟へ向かいます。クーラーなどはなく、氷で首筋を冷やしながらのパフォーマンスを2回おこないます。

2年前初めてミャンマーで公演したとき、この病棟廊下で灼熱の中停電し、生声・ピアニカのパフォーマンスを届けました。日本とは圧倒的に違う条件なのだと痛感した、想い出の場所です。
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病棟の方々には、より重たい病気と向き合っていること、その不安・疲れがありありと出ていました。廊下にずらっと並んだベッドの上には、楽しい音楽に起き上がることもできない幼い子どもが寝ています。急性期の病棟ならではの緊迫感でした。
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病棟での1回目のパフォーマンス、つきあたりの小さなスペースです。セッティングの側にもベッドが並びます。とてもしんどそうに寝ている子ども達がすぐ近くで診療を受けていますので、スピーカーは小さいものひとつだけ使用し、生声で歌うことにしました。
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集まってきたパパやママは、病児を抱っこして、床に座って熱心に見入っていました。
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起き上がれず寝ているこどもたちに混ざって、ドアから溢れるほどたくさんの人が集まってくれました。目と目を合わして微笑み、手を伸ばしてくれる大人にハイタッチや手を握る事で、何かが伝わります様にと祈ります。
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音楽の力で、ウキウキしたり、心をちょっとだけ解放しても大丈夫と誘いました。暑さと不安と疲れの中で、笑顔に出会えて嬉しくなりました。たった25分の出会いでしたが、すごく幸せな瞬間でした。

寄り添う雰囲気になった1回目の病棟パフォーマンスから心機一転、2回目の病棟パフォーマンスでは、新鮮で力強い空気感をお届けしようと、コロシアムのような中庭に向かってセッティングしました。
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中庭にも、L字の先の廊下にも、たくさんの子ども達とご家族が集いました。大きなジェスチャーやマイクを使って、広い空間でリズム遊びでの交流を楽しみます。
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不安でいっぱいのご両親にとっても、ひとときの安らぎの時間を過ごせてもらえたのではないかと思います。
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【5月04日 ヤンゴン日本人学校】
ミャンマー国民に愛されるパダウの黄色い花が満開のヤンゴン日本人学校。公演日は土曜日でしたが、昨年までいらした校長先生が『全校生徒で見るべきだ』として下さり、登校日になりました。
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大ホールとも言える体育館で、約500席の椅子を用意しました。一方で日本から持ってきた機材は僅か、出演者も6名だけ。準備とリハーサルは前日に念入りに行われました。演者6名中2名が演奏、1人がMCも兼ねたシンガー、残り3名で日本からの機材操作・学校からお借りした機材の操作、音響をしながらシンガーもつとめますので、一つ一つの動きのチェックに余念がありません。
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その合間に、メンバー2名は、学校側のリクエストをうけて中学生むけのワークショップを行いました。本番でも登場するパフォーマンスです。1時間のワークショップでしたが、皆本気で取り組んでくれました。
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全員で様々な工夫を話し合いながら、広い体育館を四季劇場に変えていく心魂プロジェクトのメンバーを、ヤンゴンで暮らすたくさんの方々がサポートして下さいました。3年目となる今年は益々多くの方がお手伝いをして下さり、日本人だけでなく、たくさんのミャンマー人も駆けつけて下さいました。様々な小道具や布が持ち寄られ、世界旅行のステージも華やかに彩られます。
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ミャンマーツアーを支えてくださる皆様に感謝の気持ちを届けたい。暑いヤンゴンで暮らす日本人とそのご家族を応援したい。この公演にはそんな想いも込められていたため、日本人会や商工会議所を経由した広報活動もしました。

学校からも保護者へ積極的な告知をいただき、昨年の公演の噂を聞かれた方々も沢山いらしたようです。500席近く用意したスチール製の椅子は、ほぼ満席。親御さんに限らず多くの大人の方々が来場されました。

開演10分前から始まったウェルカムミュージックの中で、パントマイムや「ふんわり遊び」が始まり、子ども達はあっという間にパフォーマンスの世界へ。
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体育館に設営されたステージ、教室からも運び込んだ椅子。限られた機材。しかし、行われたパフォーマンスは無限大にパワーを感じる世界でした。
パフォーマー達がもつ一流の技術と、想いを届けたいという心が重なって、まさに魂が会場全体を揺さぶりました。
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前日のワークショップに参加した中学生達も、パフォーマンスに加わります。500名の観客を目の前に、表現に体当たりする彼らの姿が本当に嬉しく、そして幸せでした。
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子供も大人も魅せられたあっという間の90分。大人も子供も、来場した全員にとってかけがえのない体験を届けられたと思います。
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終演後、ハイタッチしてお別れした子ども達は、教室で覚えたばかりの歌を歌ってくれていたようです。また、来年も‼校長先生・教頭先生はじめ多くの方々から嬉しいお言葉を頂きました。
【5月06日 国立ヤンゴン子ども病院】
最後の公演は、ヤンゴンこども病院です。ここでも、子どもに付きそうご家族が中庭で生活しています。敷地内で洗濯物が風にたなびき、食事の配給も行われていました。ミャンマーの医療環境の厳しさが伝わってきます。
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ヤンキンこども病院と同じく、ヤンゴンこども病院での公演も3年目です。60分のホール公演と、病棟プレイルームでの30分、計2回の準備をします。

約10日間のツアーの最終日、全員に疲れもみえはじめました。休養日も設けていましたが、灼熱の異国で連日パフォーマンスをするには、体力気力ともに相当のエネルギーが必要です。志高きプロとして、リハーサルを行いながらしっかりと仕上げていきました。
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ホールが開場とすると、続々と人が集まります。
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ここでも、最初はウェルカムミュージカルで会場をあたためて、癒しと楽しさで満たしていきます。喜びあふれる、素晴らしい空気感でした。
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病棟プレイルームでも大盛況!まるでライブ会場のような盛り上がりになりました!
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ツアー中に手応えが有ったものばかりを詰め込んだプログラムを、皆さんが心から楽しんでくれました。不安な日々を過ごしているであろうご家族が、心から楽しそうに大声で笑ってくれました。
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ミャンマーで生活をする方々と、夢中に何かに向かう時の輝きを今年も共有させていただき、様々な場面で、一緒に今を生きている喜びを分かち合うことができました。
子どもたちの笑顔がやまない時間。
戸沢財団では、心魂プロジェクトの素晴らしい活動を今後も応援していきたいと思います。

ミャンマーツアー2019:児童養育施設ドリームトレインの子ども達より

大型連休となった2019年春のゴールデンウイーク、当財団は10泊11日にわたりミャンマーを訪問しました。
「未来の扉 ~Song & Dance Show~」ミャンマーツアー2019
2017年もゴールデンウイークに実施した本ツアーは、今年で3回目です。

心に傷を持っているこどもたちや病気や障害のあるこどもたちにも夢を見てもらいたい、未来の扉をあける小さなきっかけになってくれたらと願い、ミャンマーの子ども達が集う施設をまわってきました。
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<児童養護施設ドリームトレインにて 2019.5.1>

前回、前々回にひきつづき同行いただいたのは元劇団四季のミュージカル俳優たちを中心としたNPO法人心魂プロジェクト。難病のため病院で暮らす子供たち、学校にも行けない、ましてやミュージカルなど観たこともない子供たちに、生のパフォーマンスを届けようと日本全国をまわる彼らを、2015年頃から当財団も支援させていただいています。

※心魂プロジェクトに関する記事はこちら
※NPO法人心魂プロジェクト https://www.cocorodama.com/

プロの歌と踊りとミュージカルをミャンマーの子どもたちにも楽しんでもらいたい!
その想いから、パフォーマーの皆さん6名と一緒に、5つの施設で計8回の公演を届けてきました。

~ミャンマーツアー2019 公演スケジュール~

4月29日 国立マンダレー子ども病院  13:00開場 開演13:30
5月01日 児童養育施設ドリームトレイン  13:00開場 開演13:30
5月02日 国立ヤンキン子ども病院  3公演
5月03日 翌日公演のリハーサル
5月04日 ヤンゴン日本人学校  13:00開場 開演13:30
5月06日 国立ヤンゴン子ども病院  2公演

今回は、一足先に、5月1日に訪れた児童養育施設ドリームトレインの子ども達からの感想文をご紹介します。

くわしい各公演のご報告は後日、どうぞお楽しみに!!

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<児童養育施設ドリームトレイン(DreamTrain)>

ヤンゴン市内、NPO法人ジャパンハートが運営している養護施設ドリームトレイン。ここでは、両親と住めない180人の子どもたちが共同生活をしています。戸沢財団とは、はじめてミャンマー視察旅行をした2016年夏から親交があります。
養護施設に暮らす子どものほとんどは、日本では親からのネグレクトかDVです。ミャンマーでは、人身売買の道具にされたり、性風俗で働かされたり、貧困のためゴミ山で暮らしたり…という子どもが対象だとか。この子たちに心魂プロジェクトの演奏を聴かせたい!と思ったのが、このツアーの始まりでした。
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Htun Zar Oo(男子・16歳)
DreamTrainに来てくださって、演奏してくれてありがとうございました。
「いつも来てください」と伝えたいです。ミュージカルはとても楽しかったです。本当に演奏してくれてありがとうございました。

Jar So(女子・15歳)
どうもありがとうございました。とても楽しかったです。毎年来て演奏してくださって感謝しています。たくさんの国の歌や演奏が聴けて楽しかったです。来年もDream Trainに来て演奏してください。

Mi Nge(女子・14歳)
最初に、本当にありがとうございました。とても楽しかったです。毎年Dream Trainの子ども達を楽しませてくれてありがとうございます。世界中の歌を歌ってくれてとてもうれしかったです。
また、ミャンマーの病気の子ども達も楽しくさせてくれてありがとうございます。
私は今、Jazzの音楽にとても興味があります。また必ず来てくださいね。

Tin Wai Linn(女子・18歳)
ありがとうございました。とても楽しかったです。
ミャンマーの病院から外に出られない病気の子どもたちを応援してくれたことを聞いたときは、とても嬉しかったです。ここで演奏してくれて、心からありがとうございました。
今回と前回は少し違いましたね。今回は子ども達が興味のある世界の歌を歌ってくれて、とても良かったです。例えば日本、アメリカ、スペイン、オーストラリアなどの歌を聞いたときは、とても楽しかったです。私は、歌をたくさん歌いたいけれどあまり時間がないので歌うことができませんが、歌はとても好きです。踊りも大好きです。演奏もとても良かったです。来年もまたDream Trainに来てください。
来年も、ぜひ新しい歌と子どもたちが興味を持つ歌を歌って演奏してください。
日本からミャンマーのDream Trainに来てくれて本当にありがとうございました。

Buu Pharl(女子・17歳)
心魂プロジェクトさん、最初に「ありがとうございました」とお伝えしたいです。忙しい中Dream Trainに演奏をしに来てくださいました。演奏はとても素晴らしかったです。楽しかったです。みなさんがDream Trainに来られるのをずっと楽しみに待っていました。また来てください、とお願いをしても良いですか?
新しい歌と演奏はとても楽しかったです。「未来の扉」という戸沢暢美さんが書いた歌が大好きです。
私は心魂プロジェクトさんをずっと応援しています。

Laung Sae(女子・16歳)
Dream Trainで演奏をしてくれて、本当にありがとうございました。とても嬉しくて楽しかったです。音楽は人の心を幸せにしてくれます。とても楽しかったです。音楽で、悲しい思いをしている人たちを楽しくさせるという活動が私は大好きです。皆さんに憧れています。
みんなが楽しみに待っているところ(ミャンマー)へ来てくださり、とても幸せでした。「また来てください」と言いたいです。今日は一日中楽しく過ごすことができました。

Saw La Mon(男子・16歳)
日本からミャンマーに来てくださり、子ども達のために頑張って演奏してくださり、全員の代わりに言います。どうもありがとうござました。
今、もう一度演奏を聞きたいと思っています。そして、新しい歌をもう一度歌ってください、とお願いしたいです。本当にみなさん、ありがとうございました。

Lu Kar(男子・18歳)
私たちの施設、Dream Trainで演奏してくれてありがとうございます。私たちが聞いたことがない歌を聞かせてくれて、とても嬉しかったです。みなさんの演奏のおかげで、苦しい気持ちが少し良くなりました。
子ども達は歌を聴くのが大好きです。Dream Trainのために、子どもたちのために本当にありがとうございました。もう一回来てください。
戸沢暢美財団さん、本当にありがとうございます。

Sar Tay Phan(男子・13歳)  ※3月に入所したばかりの児童です。
心魂プロジェクトさん、どうもありがとうございます。

Kya He(男子・21歳)
わざわざ日本からミャンマーに来て演奏してくれて、歌も歌ってくれてありがとうございました。毎年来ていただき、今年で三回目になりますね。とても嬉しいことです。
演奏をしてくださった方、歌を歌ってくれた方、踊りを踊ってくれた方、とても上手でした。
楽器も素晴らしかったです。来年も演奏をしてくださいね。ありがとうございました。

Mg Aye(男子・19歳)
2019年5月1日に、Dream Trainに来てくれてありがとうございました。
音楽を聴くことができて、とても楽しかったです。皆さんも、子どもたちのために演奏をするのは楽しかったですか?私たちはとても楽しかったですよ。来年も来てほしいです。
Dream Trainの幸せをいつも願ってくれて「ありがとうございます」と伝えたいです。

八ヶ岳自然教室2019(04月)With希望の家

2019年度1回目の八ヶ岳自然教室は、「寒の戻り=春の訪れ」となる4月下旬の開催。今回は、希望の家の子どもたちを招待しました。
(八ヶ岳自然教室については、『八ヶ岳自然教室 (主催:戸沢財団)』をご覧ください。)

まだまだ寒さが残る森の中ですごした2日間は、両日いい天気に恵まれました。

ランチの前に細かい薪をつくります。前日までの雨の影響もあるので、今回つくった薪は次回にここへ来る他の人たちが使う分です。それでもみんな一生懸命つくってくれます。
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今回の焚火やピザ窯に必要な薪は、昨年、別のお友だちがつくっておいてくれた乾いたものを使います。初日のランチは焚き火でパスタ。子どもたちは焚き火を囲んでワイワイガヤガヤ。
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午後は、薪割りです。中々ない体験だからか、薪割りは本当に大人気です。
女の子のほうが力強かったりします。
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ピザ釜に火をおこします。焚き火の火は本当にあたたかいです。
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ピザ釜の温度が上がってきたら、みんなで自由にピザをつくります。
マルゲリータ、きのこ&なす、ツナ&コーンのピザができるよう一応の材料は用意しますが、
子どもたちはオリジナルトッピングに夢中になります。
ピザを焼くのも簡単で楽しい!みんな夢中で取り組んでくれます。
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ピザ生地もタイプの違う2種類を用意して食べ比べ。
初日の夜ご飯はこのピザと、地産地消のスープでした。
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子どもたちが寝静まった頃、指導員は総出で明日の準備に取り掛かります。みんな手際がいい!
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2日目の朝です。
朝ごはんの準備をしている間を惜しんで、みんな薪割りに精を出してくれました。
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イラストを描くのが大好きなKくん。
薪割りをしている友達を描いて楽しんでいました。
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朝食はサラダと温かいスープ、手作りのヨーグルト。みんなで、外で食べます。
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午前中のイベントは、旗づくり!八ヶ岳自然教室の思い出を、旗に描きます。
ここは、木立の間から「北岳」も見える山荘です。
みんな思い思いの場所で、創作の時間を楽しみました。
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こちらがみんなの作品です。本当に力作ぞろいで、拍手をしたくなりました。
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風に揺れる姿は壮観です。
来年も再来年もたくさん思い出を増やしていってね。
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余った絵の具で指導員さんが色を付けてくれた、カラマツの枝。お見事でした。
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イラストを描くのが得意なKくんとSさんが「八ヶ岳自然教室」の看板を描いてくれました。
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そのあとは、河原まで探検!少し足を動かしてから、みんなでお昼ごはんです。
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焚き火で焼いたホットサンドの味は格別。塩パンにも、たっぷり野菜やチーズを挟んで焼きます。
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メインができるまでは、パンの耳をシナモンとメープルシロップで絡めて、焚き火で炙った一品で小腹を満たします。指導員のOさんが、アウトドアでコーヒーを楽しむ道具を持参してくれていたおかげで、温かいコーヒーも一緒に楽しめました。
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お腹がいっぱいになったところで、お掃除タイム。
『来た時よりきれいに。』山や海、川で遊ぶ時の基本です。
ここ八美里ファームでも同じだよと伝えて、みんなでキレイにします。

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帰り際、山登りに行きたいというリクエストも多くありました。
来年はちょっと山登りに行こうか。
来年、また会えるのを楽しみにしています!!

八ヶ岳自然教室2018(10月)With希望の家

2018年度6回目の八ヶ岳自然教室は、「紅葉が始まる=冬の訪れ」となる10月下旬の開催。
今回は、希望の家の子どもたちを招待しました。
(八ヶ岳自然教室については、『八ヶ岳自然教室 (主催:戸沢財団)』をご覧ください。)

初日は曇りときどき雨のため、オオムラサキセンターへ行くことに。東屋にてお弁当を食べました。
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いつもの秘密の場所で、栗を探してみましたが、
虫や獣たちに食べられてしまったのか、あまり見つかりませんでした。
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初めは、恐る恐るサワガニを触っていたのに、がっちり捕まえられるようになりました。
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八美里ファームの気温は12度。少し肌寒いので、薪ストーブに火を入れることしました。
夢中になって火をつけてくました。
あっという間に部屋の中が暖かくなり、生(なま)の火のパワーを感じました。
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移動プラネタリウム後、みんなでお布団の用意をしたら、夕飯の準備です。
小雨が降ったりやんだりしているので、夕ごはんは家の中ですることにしました。
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ハンバーグの付け合わせに、明日のお昼用のポテトサラダ。
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完成!今日の夕飯はみんなでつくったハンバーグです。
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夕飯の片付けが終わったら、星空観望会へ。
さっき移動プラネタリウムで見た星を実際に見られることを期待して。

雲の切れ間から少しだけ星が見えました。望遠鏡で見る月もすごかった!
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2日目はいい天気。少し遠い山へ登りに行くから、急いで準備です!
『来た時よりきれいに。』山や海、川で遊ぶ時の基本です。ここ八美里ファームでも同じ。
八美里ファームでの八ヶ岳自然教室はここまでです。
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2018年度の八ヶ岳自然教室も八美里ファームでの日程は終了。
母屋「EtoiledeMidi」と守り神「Anjyu」は今日も凛として佇んでいます。
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これから「蓼科山」に登ります。
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寒いけど、空気が冷たくて美味しいです。朝日もとてもきれいです。
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7合目登山口から山頂へ登るコースは、最短距離だけど、「馬返し」から急にきつくなります。
一昨日、昨日、降った雪が残っていて、一部凍っている場所も。注意して登ります。
幼い子も初めての子も、みんな諦めずにがんばって登りました。
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みんな揃って、将軍平にある「蓼科山荘」に到着することができました。
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先頭を引っ張ってくれた、星つむぎの村の跡部さんは、次の予定があるため、ここで帰ることに。
残りのメンバーで山頂目指して出発です!
岩が凍っているから、注意が必要です。八ヶ岳自然教室、初めての雪山体験となりました。
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大変でしたが、みんな無事に蓼科山登頂!いい笑顔です。
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蓼科山荘に戻って、遅いお昼ごはんです。昨日作ったハンバーグと、ポテトサラダが大活躍。
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食パンにレタスとハンバーグ、ポテトサラダ、ピクルスを乗せ、ケチャップとマスタードをたっぷり。
ホットサンドメーカーに挟んだら、とっても美味しそうなホットサンドのできあがりです。

2つに切ったら、がぶり!
冷たい空気の中で、溶けたバターの香ばしさが口の中に広がります。
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日が傾き始めると、グッと気温が下がり、凍える程の寒さでした。
さらに寒くなる前に、急いで下山します。

やりとげること、目標を達成すること、そして自然を愛する心をもつこと。
そして、来たときよりもきれいにして帰ること。みんなできました。

また来年、みんなの成長した姿を見られることを楽しみに、
2018年度の八ヶ岳自然教室はこれでおしまいです。

八ヶ岳自然教室2018(9月)Withカルテット

2018年度5回目の八ヶ岳自然教室は、秋が始まりつつある9月中旬の開催、カルテットの子どもたちを招待しました。
(八ヶ岳自然教室については、『八ヶ岳自然教室 (主催:戸沢財団)』をご覧ください。)

今回も別施設の卒園生がお手伝いとして参加してくれました。

カラッと秋晴れを期待していましたが、初日は雨。
お弁当を持って、天女山の東屋でお昼をすることにしました。
自己紹介を兼ねて、いろいろなお話しをしながら、楽しいランチタイムとなりました。
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今年は大雨の日が多いです。そこら中にキノコがたくさん顔を出しています。
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天女山の山頂にて。
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せっかくの秋。秘密の場所で実りの秋を堪能します。雨が止んだので、栗拾い開始!
りっぱな栗やクルミがたくさん採れました!
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サワガニを見つけて「キャーキャー」大騒ぎ。沢だけでなく、沢を囲む森の中にもたくさんいます。
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八美里ファームに戻ってきたら、さっそく栗の皮むき。
皮むき器を使って上手に皮をむいていきます。
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残りのメンバーは、移動プラネタリウムのお手伝い。
移動プラネタリウムは、いつも子どもたちに大人気です!
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移動プラネタリウムが終わったら、みんなでお料理タイム。
男性陣が大活躍です!
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星つむぎの村のお手伝いで来てくれた、管理栄養士でもある新海さんから素敵な提案が。

余ったかぼちゃでお菓子を作りましょう!その言葉に、子どもたちは大盛り上がり!
みんな一生懸命にコネコネして丸めたら、薪ストーブの上で焼きます。
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その間に、「彩り秋野菜カレーwith栗ご飯」が完成しました。意外と相性が良いのです。
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デザート「かぼちゃのシナモンシュガーケーキ」も焼けました。
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星つむぎの村の高橋さんから、カルテットと戸沢財団に著書のプレゼントがありました。
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みんなが楽しみにしていた、八ヶ岳の空を眺める星空観察会。
残念ながら雨で見ることができませんでした。
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冷えた体を温めに、温泉へ行くと、敬老の日のイベントをやっていました。
カルテットの施設長や財団スタッフなど、みんな上手に書いてくれました。
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雨は上がりましたが、朝ごはんはお家の中で食べることに。
今日は季節のブドウがつきました。
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ごはんの後は、みんなでお掃除です。来た時よりもきれいにしましょう!
キッチンの中が、いつの間にか錆びていたのを、本当にきれいにしてくれました。
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八美里ファームでの八ヶ岳自然教室はここまで!
この後は、すこし変わった山に登りに行きます。
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本日のハイキングは、「日向山・天空の白砂を楽しむ楽しく登れる山」です。
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スタートからしばらくは、きつい登りが続いて、みんなヘロヘロです。
でも、時折日が差す、気持ちのいいハイキングとなりました。
山頂近く、三角点の先にある、この木が「日向山の主」。
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そして、この日向山にくる度、感動してしまうのが、この太さの百日紅(さるすべり)。素敵です。
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日向山の山頂!みんな汗だくになりました。
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砂浜に、突如雲が現れ真っ白に。と思ったら、すぐに消えていく・・・。
そこに、ガスが出てきたりと、何とも幻想的な世界です。
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ここで、お昼ごはんに。
メニューは、「彩り野菜とハンバーグのラッピングサンドイッチ」です。
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好きな具材をどんどんトッピングしていきます。そしたら、きれいにラッピング。
完成!おいしそうに出来上がりました!
雲上の砂浜で食べると、またひと味違った雰囲気で、気持ちがよいです。
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山頂から乗掛山方面に行ったところに鎮座する、「大明神」の脾に、登山の無事を報告。
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元美術部の子が素敵な似顔絵を描いてくれました。
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みんな、山頂の砂浜を堪能し、下山です。
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やりとげること、目標を達成すること、そして自然を愛する心をもつこと。
そして、来た時よりもきれいにして帰ること。みんなできました。
また来年、ひと回り大きくなったみんなに会えることを楽しみに。

『Ban Rom Saiからの手紙』

2018年8月、養護施設支援の一環として、弊財団の理事長と理事がタイ北部チェンマイ郊外にある施設バーンロムサイを訪問しました。

バーンロムサイは、当時クッションやベッドカバーのデザインや制作をしていた名取美和さんが「HIV感染者のために使って欲しい」という支援の申し出をうけ、1999年12月にHIVに母子感染した孤児たちの生活施設として設立した施設です。

今回の訪問では、養護施設で使用するお米や油、トイレットペーパーなどの生活必需品を、施設スタッフの方と一緒にスーパーに出向き、半年分を購入して寄付させていただきました。

また、地域の住人・村の子ども達との交流を図り、HIV/AIDSへの理解を深め、差別と偏見を失くすことを目指しているとのお話を聞き、村の子ども達と施設の子ども達がサッカーで交流することが出来るよう「サッカーボール」もプレゼントしました。

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今回戸沢財団からさせていただいた寄付に対し、バーンロムサイ代表の名取美和さんより素敵な和紙でできた「お礼のお手紙」をお送りいただきました。

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タイのHIV/AIDSを取り巻く環境は、以前に比べて劇的に改善され、HIVに母子感染して生まれる子どもの数も激減したそうです。

しかし、HIVに感染されている子ども達だけではなく、様々な事情により施設で生活するこども達、支援を必要としている子ども達がまだまだたくさんいます。
チェンマイのバーンロムサイにある縫製場で作られたオリジナルの製品は、施設内にあるhoshihana villageだけではなく、鎌倉のバーンロムサイでも販売しています。
このオリジナルの製品の購入が、バーンロムサイの運営費用に直接つながり、子ども達の支援となります。

また、支援者から寄付していただいたというコテージをリゾートコテージとしてオープンさせたhoshihana villageは、縫製場同様、将来子ども達の職業訓練や仕事場となることを鑑み、その収益をホームの運営に利用しています。

社会情勢や経済状況によって左右されがちな寄付に頼らず、自立した運営を目指した事業を行うバーンロムサイ。
さまざまな困難の中ここにたどり着き、新たに生活している子ども達が、好きなこと、得意なことを見つけ、自信を持って生きていけることを願ってやみません。

子ども達が安心して暮らし、学び、遊べる場所、バーンロムサイ。そこで真摯に活動を続ける名取さんと、前を向いて歩いていく子ども達を、戸沢財団はこれからも応援していきたいと思います。

タイ視察 2018年8月

2018年8月、養護施設支援の一環として、理事2名がタイ北部チェンマイ郊外にある施設バーンロムサイ(Ban Rom Sai)を訪問しました。
バーンロムサイは、HIVに母子感染した孤児たちの生活施設として、日本人の名取美和さんにより1999年12月に設立されました。

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当時タイではエイズが猛威をふるい、エイズにより両親を失い、さらに自らもHIVに母子感染した子ども達が増加しました。
また、夫から感染し自分の子どもに母子感染させてしまい、自分の死と共に孤児となる子どものことを考えると死ぬにも死にきれないという辛い思いの母親も多くいました。

その頃名取さんは、チェンマイでクッションカバーやカーペットをデザイン・制作する仕事をされていましたが、HIVのワークショップに参加した際に、皆大変な思いをされていることを知りました。
ご主人が亡くなり、さらに差別にあって働く場所がないという話などを聞き、それなら一緒に仕事をしたらいいのではないか、と彼らに制作の委託をし、一緒に仕事をすることにしたのです。

そんな中、ジョルジオ・アルマーニ・ジャパンから「HIV感染者のために使って欲しい」と支援の申し出がありました。
名取さんは「大丈夫、私があなたたちの代わりに育ててあげるから」」という思いで、母子感染した子ども達の為の孤児院を始める決心をされ、国立孤児院から子ども達を迎え入れました。

HIVというのは、感染しても発症しない限り元気で普通の子ども達と変わりなく成長します。しかし、感染した彼らを苦しめたのは社会からの差別と偏見でした。感染経路に関しての正しい知識を持った人が少なく、触ると感染する、近寄るだけで感染するという誤った情報が蔓延し、病と闘うだけでも大変な中、社会からもはじき出され、1980年代後半には社会や家族からも隔絶した生活を送るようになりました。

タイの法律により、18歳を超えた子ども達は施設を出て生活をしなければなりません。
未だに根強くのこるHIV/AIDSに対する差別や偏見の中、進学や就職の選択肢が限られています。そんな中でも子ども達が困難を乗り越え自信を持って生きて行けるよう、好きなこと、得意なことを見つけ、そこから何か職を身につけて巣立っていけるまで、支援が欠かせません。

バーンロムサイでは、ホームの自立運営を目指すとともに、将来子どもたちの職業訓練や職の場となるよう、縫製場・コテージリゾートhoshihana villageなどの事業も行っています。

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今回の訪問では、養護施設で使用するお米や油、トイレットペーパーなどの生活必需品を、施設スタッフの方と一緒にスーパーに出向き、半年分を買い込みプレゼントしました。
また、地域の住人・村の子ども達との交流をはかり、HIV/AIDSへの理解を深め、差別と偏見を失くすことを目指しているとのことから、村の子ども達とサッカーで交流することが出来るよう、「サッカーボールが欲しい」というリクエストにも応えました。

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現在は、HIVに感染しているわけではないけれど様々な事情で孤児となってしまった子ども達や、親と一緒に生活できない子ども達も入園してくるようになり、多様なバックグラウウンドを抱えた子ども達が仲良く助け合って生活しています。

孤児であること、さらにHIVに感染しているという重荷を背負い、差別や偏見に苦しめられた経験も持つ子ども達ですが、バーンロムサイで生活することにより、ここを大きな「家」と感じ「大きな家族」となって安心して暮らしています。
これまでつらい経験をいくつもしてきた子ども達。
ここバーンロムサイで、名取さんを始め多くのスタッフの愛を受け、自らに自信を持ち、いつか自分の好きなこと、得意なことで手に職を持ち、しっかり社会に羽ばたいていってくれることを心から願ってやみません。

バーンロムサイは、社会情勢や経済状況によって左右されがちな寄付に頼らず、自立した運営を目指して事業を行っています。チェンマイのバーンロムサイにある縫製場で作られたオリジナルの製品は、hoshihana villageだけでなく、鎌倉のバーンロムサイジャパンでも販売しています。
また、支援者から寄付していただいたコテージを、リゾートコテージとしてオープンさせたhoshihana villageは、縫製場同様、将来子ども達の職業訓練や仕事場となることを鑑み、その収益をホームの運営に利用しています。

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オリジナルプロダクトの購入、宿泊施設の利用が、自然と支援とつながっていく新しいシステム。
チェンマイに行かれる機会がありましたら、是非、バーンロムサイのhoshihana villageを訪れてみてください。
子ども達の生きるエネルギーに溢れた笑顔に出会えるはずです。

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八ヶ岳自然教室2018(7月)Withあいむ

2018年度4回目の八ヶ岳自然教室は、八ヶ岳高原を一番満喫できる季節(7月中旬)での開催となりました。

この季節は川遊びができるので、「吐竜の滝」で思いっきり遊び、ごはんもここで食べました。
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いつもいつまでも豊かな水量で清々しい姿を見せてほしいです。
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恐る恐る靴を脱いで川に足をつけて。あまり濡れないように上流を目指して探検に出発です。
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濡れないように、石から石へと飛び移って、上流を目指していたのは束の間。
1人が上半身まで入ったら、みんなして「冷たい! 冷たい!」と大騒ぎしながら川の中へ。
全身びしょ濡れになって大騒ぎ!
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少し寄り道して、いつもの池で遊びました。
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カナヘビにバッタに、見つけては追いかけて。みんな、いつの間にか虫が触れるように。
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移動プラネタリウムの設営のお手伝いから、みんなで行いました。
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夕飯の準備は、財団スタッフと施設の指導員さんにお任せして、みんなで焚き木をつくります。
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なんとセミの幼虫が土の中から出てきました。明日の朝には脱皮した殻が残っているかな。
コクワガタのメスも発見。八美里ファームの標高にいるのは、クワガタの中ではコクワガタぐらい。
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北杜市の夏野菜を焼いています。
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夜の帳が下りるころ、カレーができました。みんなテーブルの前で配られるのを待っています。
メニューは「北杜市の野菜でつくった彩夏野菜カレー」。
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食べ終わったら後片付け。みんなで持ち場を決めてどんどん片づけます。
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さあ、星空観望会です。夜の空で望遠鏡を使って、実際に星を見てみます。
火星と月は見えましたが、土星と木星を見ようとしたら、雲が出てきてしまいました。
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今日は少し遅くなってしまったので、お風呂は小淵沢にある「延命の湯」へ。
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「おはよう!」元気な声で起きてきたら、みんなお手伝いをしてくれます。
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左は「ヒグラシ」の抜け殻。右は昨夜発見した「ハルゼミ」の抜け殻。
無事にセミになって飛んでいけたようです。
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今日も「青空レストラン」でとても気持ちの良い朝です。
みんなそろったら「いただきます!」
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朝食のメニューは、いつも通り、アボガドの野菜サラダとトマトにアップルパイ。
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朝ごはんが終わったら、お掃除タイム。
八美里ファームをきれいにして、さあ、ハイキングに出発です。
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八美里ファームもみんなを待ってるから、またおいで。
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美し森からのハイキングスタート!きれいなホタルブクロが見送ってくれました。
星つむぎの村の跡部さんによる自然教室は、今日もおもしろい。
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美し森到着。ここからがちょっと長いのです。
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羽衣池までの道は最初の難関。少し大変です。
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川俣川渓谷でひと休み。川に来たらやっぱり、水遊びがはじまります。
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一番奥の滝まできました。本当にきれいな水が流れていて、心がすっきりします。
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八ヶ岳牧場の道は、右手に八ヶ岳連峰、左手に飯盛山を見ながら、のんびりゆるりとしています。
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日陰でお昼ごはん!メニューは「彩り野菜と厚切りベーコンのラッピングサンドイッチ」
レタス。赤と黄色のパプリカ。輪切りのゆで卵。輪切りのトマト。ピクルスにソース類の数々。
そして厚木ベーコンのローズマリー焼き。
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全部を乗せて、きれいにラッピング。パン切りナイフで2つに切れば、完成です!
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お昼ごはんが終わったら、あと一踏ん張り。天女山を目指します!
最後の登りが少しきついのですが、みんなでがんばります。
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本日のゴール、天女山に到着です!
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最後は、清泉寮の『ジャージーハット』でソフトクリームを食べました。
おいしさの秘密は、ジャージーミルクと八ヶ岳のおいしい水。
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今回も2日間、目いっぱい遊びました。
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また来ることを楽しみに解散です。

八ヶ岳自然教室2018(6月)With希望の家

今回の八ヶ岳自然教室は、別施設の卒園生がお手伝いとして参加してくれることに。
支援してきた子どもたちの中から、こういった子が出てきたことをともてうれしく思います。
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希望の家のみんなは、いつも素敵なパンフレットを作ってきてくれます。
また、この2日間の目標や、これからの目標を書いた色紙をプレゼントしてくれました。
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今回は、土曜日に学校やクラブなどがあったので、八美里ファーム到着が夕方になりました。
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まずは夕飯の煮込みハンバーグ作り!
女子がハンバーグをこねれば、形はやはりハートです。恋の願いがこもっているのかな。
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怪しい天気もなんとかもったので、外の焚き火でハンバーグを焼くことに。
みんな自分から仕事を見つけてくれるようになったこともすごい成長を感じます!

ダッジオーブンで焼くハンバーグは格別。たっぷりのデミグラスソースと夏野菜を煮込みます。
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こんな美味しそうな「煮込みハンバーグ with 夏野菜」のできあがり。
そして、日本の心を舌で覚えてほしいから、お味噌汁も用意しました。
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星が見れなくなっちゃう!と、みんな急いでお片付け。
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少しお天気が悪くて、たくさんの星を見ることはできませんでした。満点の星空はまた来年に。
6月だというのに、八ヶ岳の夜はとても寒く、印象的でした。
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冷えた体を温泉で温めに。
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八美里ファームに戻った後は、明日のハイキング時に作る、
「彩り野菜とソーセージのラッピングサンドイッチ」の仕込みをしてから就寝です。

2日目の朝は、雨模様。
青空レストランは来年のお楽しみ。今回はお部屋で元気に朝ごはんを食べます。
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ひとしきり降った雨もあがり、ハイキングに行けそうなので、みんなでお掃除をがんばります!
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雨に濡れた森はとてもきれいです。
八美里ファームの自然教室はここまで。来年またおいで。
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すっかりお天気になりました。
美し森から八ヶ岳牧場までハイキングに出発です。
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6月の美し森、天女山といえば、サラサドウダン。きれいに咲き誇っています。
そしてセミを捕まえました!ハルゼミです。
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羽衣池までの道。みんな元気、元気。汗をかいた手の塩を舐めに、ちょうちょがやってくることも。
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川俣川で川遊びです!水が冷たくて、本当に気持ちいい!
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いました、ハコネサンショウウオ!温度変化に弱いから、すぐに逃がしてあげます。
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少し遊びすぎたので、先を急ぎます。
お腹もすいてきました。
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見晴台で、お昼ごはんに。まず、フランクフルトと紫キャベツを炒めます。
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夕べ作っておいた、ゆで卵のスライスとピクルスを重ねていき、ラッピングをします。
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真ん中で2つに切ったら、「彩り野菜とソーセージのラッピングサンドイッチ」の完成!
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お腹がいっぱいになったら、見晴台を後にして出発です。
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時間が押したので、天女山へ降りずに、八ヶ岳牧場の間を抜けて八ヶ岳高原ラインに出ることに。
八ヶ岳高原ラインを美し森まで歩きます。
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清泉寮でソフトクリームを食べて解散です。
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みんな、自分ができる仕事、遊び、自然の中での時間、すべてに対して
一生懸命にやり尽くし、達成感でいっぱいの素敵な笑顔で帰って行きました。また来年ね。