社会福祉法人山梨樫の会が運営する「児童養護施設 あいむ」。そこで、16歳から過ごしてきた少女が、児童養護施設の職員となる夢を持ち、今春、無事に短期大学へ入学しました。
児童養護施設は、児童福祉法に定められた児童福祉施設の一つで、国の定めにより高校卒業と同時に施設を卒園することになっており、その後は自らの力で生活をしていかなければなりません。
戸沢財団は、彼女の夢に対するしっかりとした考え、行動力、まっすぐな思いを応援したく、生活費の一部を支援することにしました。
彼女は、幼い頃より生活環境に翻弄され、つらい時期もありましたが、今では自分の育ってきた環境を前向きに顧みることができています。
前向きになることができた大きな要因は、支え続けてくれた児童養護施設職員みなさんの存在があったからだと、彼女は言います。
今、彼女が目指すのは、他でもない「児童養護施設の職員になる」こと。
いろいろな事情で親と一緒に暮らすことのできない子どもを支えてあげたい。
いつでも喜怒哀楽を共有できるようになりたい。
でも、ただただ寄り添うだけでなく、将来自立ができるようにしてあげたい。
と熱い想いを語ってくれました。
短期間で、必要な知識や実践を学ぶことができ、たくさんの資格取得が可能な環境を自ら調べ、希望する短期大学への進学を決めました。
話を聞いていると、すでに大学で学んでいる自分の姿が想像できており、やるべきことを明確に考えることができていると感じました。
そして、その夢を叶えた時、彼女のもう1つの夢である「親孝行」に繋がっていきます。
親への感謝を伝えられる日まで、一歩一歩着実に進んでいってくれると信じています。
そんな素敵な2つの夢を叶えるため、懸命に努力を続ける彼女を、戸沢財団はこれからも応援していきます。