2016年7月心魂プロジェクトの活動(台湾)への支援

戸沢財団が活動費用の一部(移動費や衣装代等)を支援している心魂プロジェクト。
前回に引き続き、台湾の子供たちへミュージカルを届けに行きました。
(心魂プロジェクトについては、https://www.cocorodama.com/をご覧ください。)

戸沢財団の活動に込める想いは、
『子どもたちへ、笑顔になれる時間や貴重な体験、未来への希望を届けてあげたい。』
ということが、常にあります。

心魂プロジェクトの『台湾のこども病院に、病院での公演(楽しいイベント)を根付かせたい』
という願いは、戸沢財団の想いと重なる部分があり、今回も支援へと繋がりました。

下記、2016年7月に行われた活動について支援をしました。

【1】7/9  高雄ワークショップ: 日本へも訪問経験のある実力派コーラス部所属の大学生向け。
【2】7/12 馬偕記念病院台北本院: 分かりやすいキャラクターがたくさん登場した公演。
【3】7/13 台北日本人学校ワークショップ: 中学3年生及び小学 6 年生を対象。
【4】7/18 馬偕記念病院: “言葉がわからなくても、内容はきっと伝わる”と、物語形式の公演。
【5】7/19 長庚醫院(こども病院): 病院内のあちこちからリクエストを受け、何度も再公演を。
【6】7/20 高雄醫學院兒童醫院: 本格的な公演と、病棟前のエレベーター広場での公演。
【7】7/21 馬偕記念病院新竹分院: 病院スタッフみんなで会場の雰囲気を作ってくれた公演。

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心魂プロジェクトの海外公演では、いつも思うことがあります。

『歌やダンスは、魔法のような力がある。』

国・言葉関係なく、気づけば一緒に楽しんでいて距離が近づいていたり。
一方で、国による違った感じ方、楽しみ方など、常に新しい発見があったり。
普段の自分では考えられないような気持の高まりや感情の移り変わりを感じたり。

戸沢財団が感じる『魔法の力』を、たくさんの子どもたちにも感じてもらい、
子どもたちのパワーに変えていってもらえたらと思っています。

~ワークショップ~
プロのパフォーマーから歌やダンスを教わるという、普段ではなかなかない経験に、
大きな声で驚いたり、笑ったり、困ったり、とても素直な反応をする子供たち。
この経験を通して、子どもたちの未来への希望や夢を持つきっかけになってくれたらと思います。

~病院での公演~
生のパフォーマンスに慣れていない子供たちのため、
なかなか心を開いてくれない子・近づくと逃げてしまう子・泣きだす子、様々な反応が。

音楽の不思議な力で、子どもたちの表情はみるみる明るくなり、
その子どもを見守るご家族もまたとても嬉しそうで笑顔の連鎖が起きました。

お父さんお母さんが笑顔になること、
それが子どもたちの喜ぶ姿へのいちばんの近道かもしれません。

台湾では、子どもが病気で入院をする際には、必ず、大人がずっとついていなければなりません。
ご家族の不安はもちろん、その不安な様子を、日々子どもたちも感じ取っていることと思います。

そんな不安を忘れ、家族で一緒に、心から楽しみ笑い過ごした時間は、
これからの日常に少しでも明るさを持たせてくれると信じています。

普段の病院は、静かに過ごす場所。そして治療と向き合う日々。
本当は走りまわったり遊びたい盛りなのに、それが許されない子ども。
大きな声で思う存分騒ぎたいけど、できない生活。
きっと、入院している子どもたちは、我慢していることも多いことでしょう。

キャラクターたちの登場に思わず声を出してみたり、一緒にワクワクドキドキしたり、
つらい日常をふと忘れ、本来の子どもらしい時間を過ごしてもらえたのではないかと思います。

“世界中の子供たちに少しでも多くの笑顔・心が解放される時間が届きますように”
と心から願い、これからも、戸沢財団は心魂プロジェクトの活動を支援していきたいと思います。