昨年、ミャンマーで洪水が発生したときに寄付をしたご縁で、ミャウンミャで、循環医療をされている名知仁子先生を訪ねることになりました。
名知先生は、元もと日本医科大学に勤めていた、立派なお医者さま。マザーテレサの言葉に刺激を受けて、日本という安住の場をすて、ミャンマーのコドモたちのために、人生のすべてをかけているという、天使のように素晴らしい方です。
「MFCGのオフィス前で」
ミャウンミャは、ヤンゴンから南に車で、5~6時間のところにある農村地帯。今回ツアーの最大の難関は、ミャウンミャまで、自力で辿りつけるかということ・・・汗。
成田からの直行便が、ヤンゴンに4時に到着。それから、ホテルに荷物をおいて、着替えとコドモたちへのお土産をまとめて、6時にホテルを出発。まずはダウンタウンで腹ごしらえです。
道中、水浸しのガタゴト道を走ること6時間。夜中の1時に、ようやくミャウンミャに着きました!
「車の中から」
翌朝、名知先生と合流。今日は、ミャウンミャの町から、さらに車で30分ほど行ったところにあるモジョパンという村を訪問します。モジョパンまで、ハイエースで行くのはやはり無理ということで、ここで名知先生のランクルに乗り換えです。ここは原則、外国人が立ち入れないエリアなので、名知先生の循環訪問をお手伝いする形で、保健省に事前の届け出をすませての訪問です。
まずは、ミャンマー定番の朝ごはん、モヒンガーで腹ごしらえです。
「ミャンマーの定番、モヒンガーで朝ごはん」
今日の目的は、予防医学の観点から、歯磨きの必要性を、村の子どもたちに教えること。まずは村のリーダーに、高床式の家にご挨拶に伺います。村には、電気も来ていないし、水も雨水の汲み置きでした。
「村のリーダーと」
それから、学校へ向かいます。学校までは、こんなぬかるみの道。
「ぬかるみの道」
学校では、一人ずつ、名前を確認し、前回、歯ブラシを渡したコドモかどうかを確認。1時間かけて、確認が終わったら、ティン・ニ・トン・ネ・ガーと、歌うように、一緒に歯磨きの練習。
「歯磨きの練習」
上手にできたご褒美に、日本から持参した爪切りと、文具セットをプレゼントしました。なくさないように、爪切りには1こずつ鈴をつけました。
「子供たちへのプレゼント」
村に飲食店はないので、先ほどの村のリーダーの家で、手作りのランチをいただきます。鳥の唐揚げやスープなど、なかなかの美味でした!
「手作りのミャンマー料理」
歯磨きのトレーニングが終わったら、村の畑を見せてもらうことに。この辺りは、竹を切って現金収入を得ているとのこと。自分たちで畑を耕して、安定収入を得ることを教えたいというのが、名知先生の想いです。
「村の様子」
帰る段になると、覚えたばかりの日本語、「こんにちは!」「ありがとう!」を何度も、何度も繰り返しながら、子どもたちが、クルマの後を追いかけてきてくれました。きっとまた来るからね!と、心の中で叫びながらの、お別れです。コドモたちが、病気で短い生命を落とすことがないよう、地道な努力を続けている名知先生には、頭が下がるばかりです。
「ありがとう」「こんにちは!」
視察ツアーの後半は、ドリームトレインを訪問です。ドリームトレインとは、日本人の小児科の先生が運営している児童養護施設です。
養護施設に暮らす子どものほとんどは、日本では親からのネグレクトかDVです。ミャンマーでは、人身売買の道具にされたり、性風俗で働かされたり、貧困のためゴミ山で暮らしたり。。という子どもが対象だとか。
ここで、180人の子どもたちが、共同生活をしています。
「日本人医師が運営する児童養護施設」
今回、プレゼントとして持って行ったのは、ソフトボールセットと、カレールー200人分!
「日本のカレーは大人気」
最初は、グローブのはめ方も分からず、キャッチボールさえできなかった子どもたちですが、アッと言う間に上手になりました。さすがは男の子!
「早速キャッチボール」
キャッチボールができるようになったら、今度はバッティングの練習です。
「バットを持って」
投げて、打てるようになったところで、試合のルールを教えます。雨季のため、ぬかるんだグラウンドに1塁から3塁までベースを書いて、さあ、試合開始。打ったら、一塁に走ります!
「グラウンドで試合」
終わったら、綺麗に泥を落として、片付けます。大人が誰も指示しなくても、子供たちが自発的に洗ってくれました。大事に扱ってくれて、うれしいですね!
部屋の壁には、子供たちの作品が、飾ってありました。勉強道具や本も、キチンと片付いています。親と暮らせない辛さは、日本もミャンマーも同じだと思うけれど、ドリームトレインから大学に通っている子どももいて、とても(日本より)明るいのが、印象的でした。
「子供たちの作品」 .