社会福祉法人浦和福祉会が運営する「児童養護施設 カルテット」。そこで、15歳から過ごしてきた少女が、今年4月、無事に希望していた大学へ入学しました。
児童養護施設は、児童福祉法に定められた児童福祉施設の一つ。国の定めにより高校卒業と同時に施設を卒園し、そこからは自らの力で生活をすることとなります。
戸沢財団は、彼女が思い描く、児童相談所や児童養護施設で働くという夢をサポートしたいと考え、生活費の一部を支援することにしました。
彼女は、夢の実現に必要な資格を調べた上で、最低限持っていれば働けるという資格ではなく、出来る限り上の資格である社会福祉士を目指しています。
自分自身が幼い頃から、児童相談所や保護所、児童養護施設など、様々な方に助けられた経験から、今度は自分が助けてあげる立場になりたい。
ただ働くのではなく、その子たちそれぞれに合った環境を作ってあげたい。
と、まっすぐな思いを話してくれました。
自分の経験を活かすことができる彼女は、強いです。
子どもの気持ちを汲み取ったり、何を求めているかを考えてあげることができるから。
過去に同じ悩みを抱えていたと話してくれるだけで、子どもたちの心はすごく救われるはずだから。
上の資格を目指す以上、簡単なことではありませんが、彼女ならきっと、夢に向かってまっすぐに進んでいってくれると思います。
そして、子どもにそっと寄り添えるような社会福祉士になってくれると信じ、戸沢財団はこれからも彼女のことを応援し続けます。