「活動状況」カテゴリーアーカイブ

寄付先候補の方々との面談状況や現地視察など、財団としての主な活動を報告しています。

第4回八ヶ岳自然教室(9月) With 希望の家

【雨の八ヶ岳自然教室】

児童養護施設「希望の家」の子供たちを連れて、八ヶ岳に行ってきました!
4月に開催した自然教室に参加してくれたのは、同じ「希望の家」でも、女子ユニットの子供たち。
今回は、女子ユニットのメンバーから、楽しかった様子を聞いていて、うらやましく思っていた!という新小岩ホームのメンバーたちです。

新小岩ホームの男性指導員が山好きということもあって、いまや希望の家はすっかり、山ブームだとか。嬉しいことに、自然教室の「しおり」まで作ってくれていました。
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「自然教室のチラシ」気持ちが嬉しいですね!

子供たちが、とても楽しみにしてくれていた山登りでしたが、あいにく今回は、台風の影響で、2日間とも雨となってしまいました。
予定していた外遊びと、恒例の夜の観望回(=星を観る会)は、できそうにないので、代わりにオオムラサキの里に行くことにしました。
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「雨でがっかり・・・」

幼稚園の年長さんから中学生までのユニット。
虫は平気?と聞いたら、全員から「ダメ〜!!」という悲鳴。
ところが、入口にいたザリガニから、本物の虫まで、恐る恐るチャレンジする子供たち。
今回は、初の男女混合ユニットです。さすがは、男の子だね!
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「大きなクワガタ!!」

肝心のオオムラサキは、いまはサナギになる前の青虫の時期。
ということで、皆で一生懸命、青虫たちを探します。
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「オオムラサキの幼虫を発見!!」

オオムラサキの里で遊んでいるうち、雨は小降りになって来たので、外のハイキングコースに出かけることに。

そしたら、
なんと、
なんと、
大量に美味しそうな栗が沢山、落ちていたんです!

わーい、
今日の晩ごはんは、栗ご飯だーと、子どもたちと夢中になって、栗拾いです。
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「栗がごろごろ落ちていました」

途中には、沢が流れ、田んぼも黄金色に色づいていました。
傘をさしながらですが、星つむぎの村の跡部さんから、植物の説明を聞きながら、楽しいハイキング。
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「雨でも楽しい里山の散策」

コースの途中には、やぎ君もいました。
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「やぎと遊ぶ」

そして、
沢には、沢山の沢ガニたちが!
最初は、おっかなびっくりだったコドモたち。
それでも男の子たちが、頑張って(生まれて初めて)、沢ガニをたくさん捕まえてくれました。
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「沢ガニを、たくさん捕まえました!!」

今夜の夕食用に使えるね、ということで、八美の里に戻る途中、スーパーに寄って、酢醤油と臭みを取るために大量の小葱を購入。

晴れていれば、外で焚き火をしながらバーベキューができるのですが、今日は雨のため、本来のメニューはシチュー。

プラス、今日の獲物である栗をゆがいて皮を剥いたり、沢ガニを茹でたり、狭いキッチンは戦場のようです。

少しばかり時間はかかってしまいましたが、子どもたちが拾った栗でつくった栗ご飯、めちゃ美味しくできました!!!
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「シチューと沢ガニと栗ごはん」

翌日の朝ごはんは、八ヶ岳エムワンの美味しいアップルパイとサラダ、定番となった八ヶ岳で採れた玉子をゆでた茹で玉子です。
食の細い子供もいますが、皆の応援を受けて、完食です。
朝ごはんが終わったら、山荘を隅から隅まで、お掃除です。
年長さんの女の子も、一生けん命、お手伝いしてくれました。
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「アップルパイの朝ごはん」

さて、本日も雨のため、予定していた山登りは中止です。代わりに、星つむぎの村の拠点である泉郷の常設プラネタリウムにお邪魔しました。
雨に濡れた緑が、めちゃ気持ちいい!!
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「泉郷は、緑がいっぱい」

テントの中にゴロンと横になって、本格的なプラネタリウムを体験です。
子供たちは、宇宙ゴマを作ったり、生まれた日の星座の写真をもらったり、楽しい時間を過ごすことができました。
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「星つむぎの村を訪問。宇宙ごまに夢中」

昼食は、八ヶ岳の美味しい水で、作られた美味しいお蕎麦を堪能。
うーん、満足。
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「八ヶ岳の美味しいお蕎麦さん」

最後にデザート!というわけで、シャトレーゼのお菓子工場を見学。
ここは、最後にアイスクリーム食べ放題というオマケつきです。
もう、いらない!というぐらい、美味しいアイスをたくさん食べて、今回の自然教室はお開きとなりました。
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「お菓子工場を見学」

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「アイスが食べ放題!!」

いつものことですが、子供たちを楽しませたいと企画している自然教室。癒されているのは、子供たちではなく、私たちの方かもしれません。 .

ミャンマー視察旅行

昨年、ミャンマーで洪水が発生したときに寄付をしたご縁で、ミャウンミャで、循環医療をされている名知仁子先生を訪ねることになりました。
名知先生は、元もと日本医科大学に勤めていた、立派なお医者さま。マザーテレサの言葉に刺激を受けて、日本という安住の場をすて、ミャンマーのコドモたちのために、人生のすべてをかけているという、天使のように素晴らしい方です。
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「MFCGのオフィス前で」

ミャウンミャは、ヤンゴンから南に車で、5~6時間のところにある農村地帯。今回ツアーの最大の難関は、ミャウンミャまで、自力で辿りつけるかということ・・・汗。
成田からの直行便が、ヤンゴンに4時に到着。それから、ホテルに荷物をおいて、着替えとコドモたちへのお土産をまとめて、6時にホテルを出発。まずはダウンタウンで腹ごしらえです。
道中、水浸しのガタゴト道を走ること6時間。夜中の1時に、ようやくミャウンミャに着きました!
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「車の中から」

翌朝、名知先生と合流。今日は、ミャウンミャの町から、さらに車で30分ほど行ったところにあるモジョパンという村を訪問します。モジョパンまで、ハイエースで行くのはやはり無理ということで、ここで名知先生のランクルに乗り換えです。ここは原則、外国人が立ち入れないエリアなので、名知先生の循環訪問をお手伝いする形で、保健省に事前の届け出をすませての訪問です。
まずは、ミャンマー定番の朝ごはん、モヒンガーで腹ごしらえです。
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「ミャンマーの定番、モヒンガーで朝ごはん」

今日の目的は、予防医学の観点から、歯磨きの必要性を、村の子どもたちに教えること。まずは村のリーダーに、高床式の家にご挨拶に伺います。村には、電気も来ていないし、水も雨水の汲み置きでした。
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「村のリーダーと」

それから、学校へ向かいます。学校までは、こんなぬかるみの道。
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「ぬかるみの道」

学校では、一人ずつ、名前を確認し、前回、歯ブラシを渡したコドモかどうかを確認。1時間かけて、確認が終わったら、ティン・ニ・トン・ネ・ガーと、歌うように、一緒に歯磨きの練習。image6
「歯磨きの練習」

上手にできたご褒美に、日本から持参した爪切りと、文具セットをプレゼントしました。なくさないように、爪切りには1こずつ鈴をつけました。image7
「子供たちへのプレゼント」

村に飲食店はないので、先ほどの村のリーダーの家で、手作りのランチをいただきます。鳥の唐揚げやスープなど、なかなかの美味でした!
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「手作りのミャンマー料理」

歯磨きのトレーニングが終わったら、村の畑を見せてもらうことに。この辺りは、竹を切って現金収入を得ているとのこと。自分たちで畑を耕して、安定収入を得ることを教えたいというのが、名知先生の想いです。
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「村の様子」

帰る段になると、覚えたばかりの日本語、「こんにちは!」「ありがとう!」を何度も、何度も繰り返しながら、子どもたちが、クルマの後を追いかけてきてくれました。きっとまた来るからね!と、心の中で叫びながらの、お別れです。コドモたちが、病気で短い生命を落とすことがないよう、地道な努力を続けている名知先生には、頭が下がるばかりです。
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「ありがとう」「こんにちは!」

視察ツアーの後半は、ドリームトレインを訪問です。ドリームトレインとは、日本人の小児科の先生が運営している児童養護施設です。
養護施設に暮らす子どものほとんどは、日本では親からのネグレクトかDVです。ミャンマーでは、人身売買の道具にされたり、性風俗で働かされたり、貧困のためゴミ山で暮らしたり。。という子どもが対象だとか。
ここで、180人の子どもたちが、共同生活をしています。
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「日本人医師が運営する児童養護施設」

今回、プレゼントとして持って行ったのは、ソフトボールセットと、カレールー200人分!
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「日本のカレーは大人気」

最初は、グローブのはめ方も分からず、キャッチボールさえできなかった子どもたちですが、アッと言う間に上手になりました。さすがは男の子!
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「早速キャッチボール」

キャッチボールができるようになったら、今度はバッティングの練習です。
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「バットを持って」

投げて、打てるようになったところで、試合のルールを教えます。雨季のため、ぬかるんだグラウンドに1塁から3塁までベースを書いて、さあ、試合開始。打ったら、一塁に走ります!
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「グラウンドで試合」

終わったら、綺麗に泥を落として、片付けます。大人が誰も指示しなくても、子供たちが自発的に洗ってくれました。大事に扱ってくれて、うれしいですね!

部屋の壁には、子供たちの作品が、飾ってありました。勉強道具や本も、キチンと片付いています。親と暮らせない辛さは、日本もミャンマーも同じだと思うけれど、ドリームトレインから大学に通っている子どももいて、とても(日本より)明るいのが、印象的でした。
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「子供たちの作品」 .

第2回八ヶ岳自然教室(6月) With あいむ

八ヶ岳自然教室も2回目となりました。
宿泊は、前回と同じ「Etoile de Midi」です。
第2回は、今年3回のイベントを通じて、「子どもたちが未来の扉を開けられるような明日へつながるプログラムをつくろう」という試みで、戸沢財団の創始者戸沢暢美が眠る甲府にある養護施設「あいむ」の子どもたちです。
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今回のオープニングは星つむぎの村の高橋さんと跡部さんによる「移動プラネタリウム『この季節の八ヶ岳の星空鑑賞』」です。
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間髪入れず、心魂プロジェクトの寺田さん、有永さんによるデリバリーパフォーマンスが始まります。
プラネタリウムに早変わりした和室から出てきたら、なんと「Etoile de Midi」が小劇場に早変わりしていました。

オペラ座の怪人やキャッツなど、誰もが知る有名な舞台のワンシーンを盛り込みながら、お2人の勝負してきた「舞台」という職場の貴重なお話。
元劇団四季、元宝塚のお2人が魅せるパフォーマンスは、心底震えます。有永さんは子どもたち1人ひとりに触れ合いながら歌って踊ります。
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楽しい時間が終わったら、2階の寝室で布団を広げる班と、BBQの準備をする班に分かれて、お手伝いです。BBQ班は、炭を作る間にお味噌汁を作っちゃいます。
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今日はお豆腐とわかめのお味噌汁。
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一気にお肉もお野菜も焼いちゃいます。
できあがるそばから、みんなドンドンつまんでいきます。
たき火で作ったご飯を外で食べると、本当に美味しいです。
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たくさん食べたら、今度は車で移動して「リアルプラネタリウム」です。
お月様と木星。土星の輪も木星の縞も真っ赤な火星もよく見えました。image7

夏の大三角形。
アルビレオにデネブ、ベガもよく見えます。
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もちろん春の大三角形も。
スピカにアルプトゥールス、デネボラもよく見えます。image9

翌朝は、みんな少し寝坊して、朝食の準備です。
天気予報を覆して、晴天! というわけで、青空レストランです。今日のメニューはサラダとゆで卵、そして、大好きな「パイの家 M-1」のアップルパイです。
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鳥の声を聞きながら、お腹いっぱい美味しいご飯と美味しい空気を吸ったら、お片づけとお掃除です。掃除も終わって、帰り支度ができたらハイキングの準備をして、「Etoil de Midi」をあとにします。
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さて、今日は天女山に半分車を置いて、残りの車に相乗りして美し森へ向かいます。
美し森から天女山までのちょっと長めの緩やかなハイキングです。
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本日のルート詳細です(天女山で終了です)。このハイキングコースは道もしっかりしていますし、植物の種類が豊富なのも魅力です。
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(C)NPO法人 清里観光振興会

レンゲツツジが満開でした。
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羽衣の池。久しぶりに来てみたら、すっかり水がなくなっていました。
池というよりも池塘になっていました。

ここでも跡部さんがモウセンゴケという食虫植物を見つけて説明してくれました。
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シカの獣害から木を守るために、木の根元に網が巻かれています。
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途中の水たまりでおたまじゃくしを見つけました。
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子どもたちにご褒美です。跡部さんの自然の話、ものすごく面白くて、子どもたちもあっという間に虜になります。
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八ヶ岳牧場に出ると、左は飯盛山から秩父、南アルプスと、右は八ヶ岳が見え、とても気持ちがいいです。
牧場の空気が癒してくれます。
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天女山まであと一息。
ここで、みんなで山に向かって大きな声を出す練習をしました。
スカッと、心も晴れ渡ります!
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ようやく、天女山へ。
お腹がペコペコなのを必死にこらえて、美し森に置いてきた車を運転担当組が取りに行きます。
その間、残ったメンバーで焼きそば作りです。
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焼きそばができあがるまで、おにぎりで腹ごしらえ。
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そして、焼きそばができあがりました。桜エビ入りの特製焼きそばです。
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清泉寮へ立ち寄り、ソフトクリームを食べながら足湯に入って、ハイキングの疲れを癒します。
みなさま、2日間、お疲れさまでした!
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第1回八ヶ岳自然教室(5月) With希望の家

⑴ 弊財団が支援している児童養護施設「希望の家」の子供たちを、理事の一人が所有している八ヶ岳の山荘 Etoile de Midiに、招待しました。

Etoile de Midiとは、真昼の星。Etoile de Midiは、四駆でなければ登っていけない、山の中に佇んでいます。亡くなった理事のお父様が愛し、そして理事が大切に引き継いで守ってきた美しい、そして清らかな場所です。

険しい山道

招待した子供は、小学1年生から高校1年生までの総勢6名。この春、施設を卒業し、財団が進学後の生活費を支援している大学1年生も参加してくれました。

山荘全体図

⑵ まずは子供たちと、野草の採取。今夜のおかずにと、つくしやスギナなど、食べられる野草を探しに来たのですが、子供たちはトンボとカエルに夢中!!

カエルに夢中

トンボに夢中

⑶ Etoile de Midiに戻ったら、今度は鳥の観察です。持主の理事が、春先から庭先に設置していた巣箱に、シジュウカラが卵を産んでいました。
木にハシゴをかけて、そ〜っと巣の中を覗きこむ子供たち。

巣箱を覗き込む

⑷ Etoile de Midiには、白樺やカラ松、朴の木など、たくさんの樹々たちが、生命を育んでいます。
リョウブ(サルスベリ)の葉っぱを、炊き込みご飯にしようという話になったのですが、葉っぱの位置が高すぎて、届きそうもありません。
そこで、子供たちの出番。木登りに挑戦です!

木登りに挑戦

⑸ 夕飯は、昼間のうちに買っておいたニジマスの塩焼きと、サルスベリの炊き込みご飯。
コドモたちが自分で、火をおこして作ったバーベキューで、お腹もいっぱいになりました。

手作りのバーベキュー

⑹ 実際の星空を見に行く前に、パソコンを使って、ミニチュアのプラネタリウムを鑑賞。
講師は、星つむぎの村を主催している高橋真理子先生です。
山梨の夜空、どこにどんな星座が見えるのか、レクチャーをうけました。

星座の写真

⑺ 暗くなったところで、星空観察ツアーに出発。
周りには、街灯一つないのに、満月の明かりが、足元を照らしてくれます。しかも、この10年間で、もっとも火星が大きく見えるスーパーマーズの季節。
子供たちは、地面に寝て、流れ星に願いごと。何をお祈りしていたのかな?

月の写真

⑻ 翌日は、朝から近くの飯盛山に登山。
お天気に恵まれ、美しい八ヶ岳の山々を望むことができました。
山頂では、持参したコンロでつくったラーメンと、おにぎりを食べて、大満足です。

八ヶ岳を望みながら、散策

蝶々と仲良し

最後に、日本最高地点のJRの線路を見学。はち切れんばかりの笑顔の子供たちとハグしてお別れしました。

『児童養護施設 希望の家 卒業生、未来に向かって』

社会福祉法人共生会が運営している「児童養護施設 希望の家」。そこで過ごしてきた少女が、今年4月に無事、短期大学への入学を果たしました。

児童養護施設は児童福祉法に定められた児童福祉施設の一つです。児童とは18歳未満と定義されているため、高校を卒業したら施設を退所し、自らの力で生活をしていくこととなります。

戸沢財団は、医療関係の仕事に就きたいという、彼女の輝かしい未来を少しでもサポートできたらと、学費の一部を支援することにしました。

彼女は、理想とする『将来の自分像』をしっかりと持っています。そして、その姿に近づくための計画や前向きな姿勢は頼もしい限りです。また、自分を客観的に見て、長所や短所をきちんと把握しており、それを活かせるであろう仕事、一方で仕事を通して克服していきたい点までもお話してくれました。

そして、彼女の周りには、とても温かく大切にして下さる施設の職員の方や友達がいます。彼女自身、これまでの人生で、大切にしてくれる人がいるということ、そして、自分自身も周りの人を大切にしたいという気持ちが強く芽生えたとお話してくれました。

そんな温かさに気づくことが出来る彼女なら、今後の人生においてもきっと、たくさんの人と優しい時間、温かい時間を過ごしていってくれることでしょう。
そして、理想とする自分に近づくため、しっかりと前向きに進もうと努力する彼女を、戸沢財団は今後も応援していきたいと思います。 .

『児童養護施設 明生学園 卒業生の夢へのエール』

社会福祉法人山梨県社会福祉事業団が運営している「児童養護施設 明生学園」。そこで、3歳から過ごしてきた少年が、音楽家への夢を持ち、今春、無事に専門学校へ入学いたしました。

児童養護施設は児童福祉法に定められた児童福祉施設の一つですが、国の定めにより高校卒業と同時に施設を卒園しなくてはなりません。
そして、自らの力で生活をしていかなければならないのです。

戸沢財団は、彼の強いまなざし、夢への強い意志に心打たれ、学費の一部を支援することにしました。

彼は、施設の職員の方々とも当財団とも、今後の人生計画について、いろいろとお話をしました。
音楽家への道のりは、とても厳しく、生半可な気持ちではできないこと、現実にかかる費用は莫大で、勉強にアルバイトに楽器の練習と、生活も大変な状況になるであろうこと、様々なことに考えを巡らせ、たくさんお話をしました。

ですが、どんなに厳しくても、どんなに夢への道のりが遠くとも、彼の音楽に対する気持ちは非常に強く、何事にも前向きに進もうという意思が伝わってきました。

明生学園の職員の方々の深い愛情により、夢と希望を持ち、立派に成長した彼ならきっと、素敵な未来が待っていることでしょう。
そんな素敵な未来に希望を持ち、夢に向かって努力する彼を、戸沢財団はこれからも応援していきたいと思っています。

八ヶ岳自然教室 (主催:戸沢財団)

戸沢財団は、児童養護施設の子どもたちの支援を行っています。
そこで、新しい試みとして、戸沢財団主催『八ヶ岳自然教室』を定期的に行うことにしました。

様々な事情で親と一緒に暮らすことのできない子どもたち。
自分を肯定できない子供、気持ちを素直に表せない子供、それぞれに抱えているものがあります。

そんな子どもたちの成長を幼少期から成人まで見守りたいと思い、支援を続けていますが、1度きりのイベントでの交流、1度きりの支援、それでは戸沢財団の想いは達成できません。

戸沢財団は、いつも子どもたちの親戚のような存在でありたいと願っています。
困った時や何か話を聞いてほしい時に相談できる人、そんな存在になりたいのです。

そこで、定期的に『八ヶ岳自然教室』を開催することで、子どもたちと何度も繰り返し会う機会を作り、信頼関係を築けたらと考えました。

『八ヶ岳自然教室』は、理事のお父様が残してくれた、八ヶ岳にある山荘に、児童養護施設の子どもたちを招待し、1泊2日の自然体験をしながら一緒に過ごします。

・ハイキング ⇒ 川遊び、虫や植物など、たくさんの自然とふれあいます
・プラネタリウム ⇒ 星つむぎの村の高橋さんと跡部さんが星のお話をしてくれます
・星空観賞会 ⇒ 夜空を見上げて、実際にたくさんの星や月などを見ることができます
・ごはん作り ⇒ 薪を切ったり、火をおこしたり、自分のできることをお手伝いしてもらいます
・登山 ⇒ 一歩一歩諦めずに登り切ることで達成感を味わってもらいます
※その他にも、子どもたちが思う存分楽しめるよう、開催ごとに検討して行っていきます。

つらいことばかりじゃないよ
こんなに楽しいことがあるんだよ
これからもまだまだ知らない明るい未来が待ってるよ
あなたたちの幸せをいつも願っているよ
どんな時でも相談できる大人がこんなに近くにいるよ

『八ヶ岳自然教室』を通して、戸沢財団の想いが少しずつでも、回を重ねるごとに子どもたちに伝わればいいなと願い、開催を続けていきたいと思います。

「弊財団が支援をさせていただいている児童養護施設の卒業生が新成人 を迎えました」

弊財団が支援をさせていただいている児童養護施設を卒業された方が、この度めでたく新成人となりました。 財団で、彼女の振袖から当日の撮影まで含めて支援させていただきました。

11 月、児童養護施設の元担当者、それと児童養護施設で仲のよかった小学生の女の子と弊財団理事たちと彼女と振袖を選ぶところからはじまりました。

いろいろ試着してみて、決めたのが淡いクリーム色の地に紫とピンクの花模様が映える素敵なもの。実はこの振袖、同行してくれた小学生の女の子が選んでくれました。

当日は、財団のサポーターズクラブに所属しているカメラマンの下司智津惠さんが見違えるような彼女を撮影してくれました。

児童養護施設の副園長先生、元担当らと彼女の門出を祝うランチをご一緒して、数年ではありますが、彼女の成長を見守れたことに感無量となった 1 日でした。 .

「新年のご挨拶」

昨年は、サポーターズクラブの皆様を始め、多くの方に支えていただきながら支援活動を行うことが出来ました。
心より御礼申し上げます。

今年の戸沢財団の年賀状は、お猿さんのイラストです。
とても可愛らしいデザインですよね。
実はこちらは、児童養護施設で暮らす小学5年生の女の子が作ってくれたものです。
版画がお得意ということで、今回ご依頼させていただきました。
完成したものが送られてきたときは、大人顔負けの出来栄えで大変驚き、財団一同喜びまし
た。
年賀状文化は昔に比べますと、衰退の一途を辿っていますが、こんなにもかわいいデザイン
なら、自慢したいあまりたくさん送りたくなってしまいますよね。
ぜひ毎年お願いしたい!と、財団の中で大いに盛り上がった話題でした。

2016 年も、皆様にとって素晴らしい年になりますように。
本年もどうぞ宜しくお願いいたします。 .

「心魂プロジェクト」公演の見学

劇団四季や宝塚でメインキャストとして活躍したミュージカル俳優たちを中心に、「なかなか舞台を見に行くこ とが出来ない難病の子ども達やその家族へ、本物のパフォーマンスを届けたい」という想いをもって活動をして いる「心魂プロジェクト」。

プロジェクトを立ち上げて以来、定期的に行うライブや舞台の公演で得た資金を使い、病院や施設へできる限り 無償で訪問してきました。これまでに、関東近郊では 10 か所以上、愛知や大阪、新潟、台湾の病院や施設を訪 れ、オリジナルミュージカルの上演や「飛び出す絵本」、歌のライブなどを届けてきました。 一般公演で得られる売り上げの半分以上は、病院や施設を訪れるための活動費に使われているそうです。

そして今回、2015 年 9 月 26 日、心魂プロジェクトの代表寺田真実さん、副代表の有永美奈子さんのご厚意によ り「心魂プラネタリウムミュージカル」の横浜ラポール公演にご招待いただきました。 この日の公演には、戸沢財団の原理事長と福田理事がお邪魔させていただき、メンバーの方の素晴らしい歌声に 感動してまいりました。

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公演の中では、車いすにのった子供たちが親御さんやご兄弟と席を並べ、途中、心魂のメンバーの掛け声ととも に車いすで前後に動いたり、一緒にお絵かきをしたりと普段では体験できない楽しい時間を過ごしました。 子供達の目はキラキラと、表情豊かにパフォーマンスを見る姿が見られました。 また、家族で舞台を見に訪れることがなかなか難しい中、一緒に訪れていたご兄弟の方たちもとても嬉しそうな 笑顔を見せていました。

日本全国の病院を回り、少しでも多くの子供達に生のパフォーマンスを見てもらおうと活動をされていらっしゃ る心魂プロジェクトですが、日本だけでなく、台湾でも公演をされるなど、活動の場所を広げていらっしゃいま す。

この心魂プロジェクトの活動により、病院内で日々懸命に治療に励んでいる子供たち、ご家族、また病院の職員 の皆さんに多くの笑顔が溢れるよう、戸沢財団も応援したいと思います。