『児童養護施設 明生学園 卒業生の夢へのエール』

社会福祉法人山梨県社会福祉事業団が運営している「児童養護施設 明生学園」。そこで、3歳から過ごしてきた少年が、音楽家への夢を持ち、今春、無事に専門学校へ入学いたしました。

児童養護施設は児童福祉法に定められた児童福祉施設の一つですが、国の定めにより高校卒業と同時に施設を卒園しなくてはなりません。
そして、自らの力で生活をしていかなければならないのです。

戸沢財団は、彼の強いまなざし、夢への強い意志に心打たれ、学費の一部を支援することにしました。

彼は、施設の職員の方々とも当財団とも、今後の人生計画について、いろいろとお話をしました。
音楽家への道のりは、とても厳しく、生半可な気持ちではできないこと、現実にかかる費用は莫大で、勉強にアルバイトに楽器の練習と、生活も大変な状況になるであろうこと、様々なことに考えを巡らせ、たくさんお話をしました。

ですが、どんなに厳しくても、どんなに夢への道のりが遠くとも、彼の音楽に対する気持ちは非常に強く、何事にも前向きに進もうという意思が伝わってきました。

明生学園の職員の方々の深い愛情により、夢と希望を持ち、立派に成長した彼ならきっと、素敵な未来が待っていることでしょう。
そんな素敵な未来に希望を持ち、夢に向かって努力する彼を、戸沢財団はこれからも応援していきたいと思っています。