第2回八ヶ岳自然教室(6月) With あいむ

八ヶ岳自然教室も2回目となりました。
宿泊は、前回と同じ「Etoile de Midi」です。
第2回は、今年3回のイベントを通じて、「子どもたちが未来の扉を開けられるような明日へつながるプログラムをつくろう」という試みで、戸沢財団の創始者戸沢暢美が眠る甲府にある養護施設「あいむ」の子どもたちです。
image1

今回のオープニングは星つむぎの村の高橋さんと跡部さんによる「移動プラネタリウム『この季節の八ヶ岳の星空鑑賞』」です。
image2

間髪入れず、心魂プロジェクトの寺田さん、有永さんによるデリバリーパフォーマンスが始まります。
プラネタリウムに早変わりした和室から出てきたら、なんと「Etoile de Midi」が小劇場に早変わりしていました。

オペラ座の怪人やキャッツなど、誰もが知る有名な舞台のワンシーンを盛り込みながら、お2人の勝負してきた「舞台」という職場の貴重なお話。
元劇団四季、元宝塚のお2人が魅せるパフォーマンスは、心底震えます。有永さんは子どもたち1人ひとりに触れ合いながら歌って踊ります。
image3

楽しい時間が終わったら、2階の寝室で布団を広げる班と、BBQの準備をする班に分かれて、お手伝いです。BBQ班は、炭を作る間にお味噌汁を作っちゃいます。
image4

今日はお豆腐とわかめのお味噌汁。
image5

一気にお肉もお野菜も焼いちゃいます。
できあがるそばから、みんなドンドンつまんでいきます。
たき火で作ったご飯を外で食べると、本当に美味しいです。
image6

たくさん食べたら、今度は車で移動して「リアルプラネタリウム」です。
お月様と木星。土星の輪も木星の縞も真っ赤な火星もよく見えました。image7

夏の大三角形。
アルビレオにデネブ、ベガもよく見えます。
image8

もちろん春の大三角形も。
スピカにアルプトゥールス、デネボラもよく見えます。image9

翌朝は、みんな少し寝坊して、朝食の準備です。
天気予報を覆して、晴天! というわけで、青空レストランです。今日のメニューはサラダとゆで卵、そして、大好きな「パイの家 M-1」のアップルパイです。
image10

鳥の声を聞きながら、お腹いっぱい美味しいご飯と美味しい空気を吸ったら、お片づけとお掃除です。掃除も終わって、帰り支度ができたらハイキングの準備をして、「Etoil de Midi」をあとにします。
image11

さて、今日は天女山に半分車を置いて、残りの車に相乗りして美し森へ向かいます。
美し森から天女山までのちょっと長めの緩やかなハイキングです。
image12

本日のルート詳細です(天女山で終了です)。このハイキングコースは道もしっかりしていますし、植物の種類が豊富なのも魅力です。
image13
(C)NPO法人 清里観光振興会

レンゲツツジが満開でした。
image14

羽衣の池。久しぶりに来てみたら、すっかり水がなくなっていました。
池というよりも池塘になっていました。

ここでも跡部さんがモウセンゴケという食虫植物を見つけて説明してくれました。
image15

シカの獣害から木を守るために、木の根元に網が巻かれています。
image16

途中の水たまりでおたまじゃくしを見つけました。
image17

子どもたちにご褒美です。跡部さんの自然の話、ものすごく面白くて、子どもたちもあっという間に虜になります。
image18

八ヶ岳牧場に出ると、左は飯盛山から秩父、南アルプスと、右は八ヶ岳が見え、とても気持ちがいいです。
牧場の空気が癒してくれます。
image19

天女山まであと一息。
ここで、みんなで山に向かって大きな声を出す練習をしました。
スカッと、心も晴れ渡ります!
image20

ようやく、天女山へ。
お腹がペコペコなのを必死にこらえて、美し森に置いてきた車を運転担当組が取りに行きます。
その間、残ったメンバーで焼きそば作りです。
image21

焼きそばができあがるまで、おにぎりで腹ごしらえ。
image22

そして、焼きそばができあがりました。桜エビ入りの特製焼きそばです。
image23

清泉寮へ立ち寄り、ソフトクリームを食べながら足湯に入って、ハイキングの疲れを癒します。
みなさま、2日間、お疲れさまでした!
image24

2016年8月心魂プロジェクトの活動(国内)への支援

戸沢財団は、2015年頃より、心魂プロジェクトの活動費用の一部について支援を続けています。
(心魂プロジェクトについては、https://www.cocorodama.com/をご覧ください。)

全国各地で、様々な病気と闘う子どもたちへ、ふと治療と向き合う時間を忘れ、
心から楽しいと思える時間を過ごして欲しいという想いで、
今回は、下記の公演について、移動費等の活動費用を支援しました。

【1】 8/19-20 難病の子ども支援全国ネットワーク主催『阿蘇ぼう!キャンプ』
様々な病気を抱えて、日々治療に励む子供たちとそのご家族が参加するこのキャンプ。

【2】 8/29   『淀川キリスト教病院 こどもホスピス』
3回目の公演。本格的な「ミュージカルソング&ダンス」

【3】 8/31   重症心身障害児・者を支援する会『NPO法人ぶるうみぃ』
2回目の公演。『NPO法人ぶるうみぃ』の方の熱い想いに動かされ、メンバー2人での開催。

cocoro1608_01  cocoro1608_02
cocoro1608_03  cocoro1608_04

外出するのは年にたった1度、加えて、その日に向けての体調管理も容易なことではない子ども。

日々治療を続ける子どもはもちろん、愛する我が子が病気と闘う姿を見守り、心配で心が休まる時間がなかなかないご家族。

自宅での医療ケアのため、通院以外に外へ出る機会が少なく、孤独を感じている子どもやご家族。

いろいろな事情を抱えた、子どもたちやそのご家族に、貴重な外出の機会や心が解放される時間、みんなで感動したり興奮したりと時間を共有することで、“1人じゃない”と感じてもらえる時間をプレゼントできたのではないかと思います。

心魂プロジェクトのメンバーの迫力ある歌声と華麗なダンスは、
良い意味で他のことを考える余裕がなくなり、その世界観に惹きこまれていきます。
そのうちに、だんだんと“無”になり、気がつくと、その世界の一員になったような感覚へ。
全てを忘れてとにかく集中してしまうのです。

“日常を忘れる”時間を持つことで、また“日常を前向きに生きる”ことができるのだと思います。

全国各地に、プロのパフォーマンスを見たことがない子は、まだまだたくさんいると思います。
日々、病気と闘い、強い気持ちが持てなくなっている子や、外出がなかなかできず楽しみがないという子、そんな様々な事情を抱えた子供たちに前向きになって欲しいと心から願っています。

戸沢財団は、これからも心魂プロジェクトの活動費用を支援することで、
少しでも多くの子供たちに、“日常を忘れる時間”を届けたいと思います。