「助成の事例紹介」カテゴリーアーカイブ

財団として寄付、援助をした事例の紹介をしています。

『子どもの権利擁護センターかながわ』への支援

『子どもの権利擁護センターかながわ』にて行われる、子どもへの“面接”や“診察”。
(※施設については、https://cfj.childfirst.or.jp/をご覧ください。)

親や公共機関が負担できない場合の費用について、戸沢財団が支援をしています。

これまでに、平成27年2月~平成28年10月の間で20件ほどの依頼元のない費用について支援をしました。

子どもの権利擁護センターかながわ

子どもの権利擁護センター(Children’s Advocacy Center:CAC)とは、
子どもが虐待・ネグレクトなどの人権侵害を受けたり、DVや犯罪を目撃したりして、事情を聴かなければならない場合に、“面接”や“診察”を受けられる『ワン・ストップ・センター』です。

日本では唯一、神奈川県伊勢原市に、平成27年2月にNPO法人チャイルドファーストジャパンが設立しました、『子どもの権利擁護センターかながわ(CACかながわ)』があります。

≪司法面接≫
部屋には、ビデオカメラや電話が設置されており、MDTルーム(観察室)と繋がっています。一方、子どもが示唆や誘導を受けないよう、カレンダーや時計、絵画などは設置せず、きちんとした情報を得られるよう工夫がされています。MDTルーム(観察室)では、主に児童相談所、警察、検察、CACのメンバーが一斉にモニタリングをし、それぞれが必要な情報を拾い上げるのです。情報に不足がある場合には、設置されている電話にてその内容を伝え、情報を補います。

事前に、部屋の仕組みを説明することで、子どもの安心感を得ることができます。
また、観察室にて各機関が必要な情報を一度に聞き取ることが可能となり、子どもの精神的苦痛を最小限に抑えることができます。

一般の病院と違い、他の患者さんとはちあわせをすることがなく、被害者として疑いの目で見られる心配がないのもとても大きなことです。

≪系統的全身診察≫
診察室の併設により、子どもがあちこち連れて歩かされる必要のないことが『ワン・ストップ・センター』としての機能を発揮できる点で、CACの大きな特徴です。

面接のように録画はしませんが、天井に収音マイクを設置することで、診察の様子をMDTルームでモニタリングできるようにしてあります。
他にも、なるべく負担のない姿勢での診察を可能にする診察台や診察室の隣へトイレを設置するなど、どこを取っても『子どもを中心に置く配慮』がされています。

診療後、医師から子供へ向けて「どこにも傷や異常はないよ。」という言葉を伝えられると、子どもは本当に救われ、驚くほど安心した表情に変わるのです。
 

CACでの“面接”、“診察”を通して救われる子どもはたくさんいますが、費用に関して10割負担という問題があります。
事情を抱えた一部の子どもたちしか診察していないため、保険料を納入しているすべての人に開放されていないと判断され、保健医療機関としては認められていないのです。

児童相談所や警察、検察が費用のことを懸念し、適切なケアがされない子供が出てくること。
中立性が失われて裁判に影響が出てしまうため、非加害親への負担を依頼することができないこと。

費用の部分が解決すれば、CACでの“面接”や“診察”を通して、子どもたちの心身は救われます。各機関も費用の面を気にすることなく、子どもたちへ向けて適切なケアができるようになります。

戸沢財団は、費用の一部を支援することで、子どもたちの未来が少しでも明るくなるなら、そのお手伝いがしたいと強く思い、支援へと繋がりました。

親から子どもへの性的虐待・身体的虐待。
育児放棄や必要な愛情が注がれないというネグレクト。

被害に合った子どもたちは、その悲痛な思いをなかなか口にすることができず、表面化されるのはとても稀なことだと痛感しました。

本来なら、ただただ楽しい毎日を過ごし、笑顔で元気いっぱいに遊びの時間を過ごすはずが、一生経験してはいけないようなことを、幼く大切な時期に経験してしまった子供たち。
想像を絶する傷を負っていると思います。

そんな子供たちに、こんなつらい経験だけじゃないよ。
未来にはもっと楽しいことがいっぱい待っているから。
一緒に乗り越えていこうね。

今もどこかで被害に苦しむ子どもたちが一刻も早く救われますよう、
心より願いを込めて、これからもCACの活動に支援を続けていきたいと思います。

2016年8月心魂プロジェクトの活動(国内)への支援

戸沢財団は、2015年頃より、心魂プロジェクトの活動費用の一部について支援を続けています。
(心魂プロジェクトについては、https://www.cocorodama.com/をご覧ください。)

全国各地で、様々な病気と闘う子どもたちへ、ふと治療と向き合う時間を忘れ、
心から楽しいと思える時間を過ごして欲しいという想いで、
今回は、下記の公演について、移動費等の活動費用を支援しました。

【1】 8/19-20 難病の子ども支援全国ネットワーク主催『阿蘇ぼう!キャンプ』
様々な病気を抱えて、日々治療に励む子供たちとそのご家族が参加するこのキャンプ。

【2】 8/29   『淀川キリスト教病院 こどもホスピス』
3回目の公演。本格的な「ミュージカルソング&ダンス」

【3】 8/31   重症心身障害児・者を支援する会『NPO法人ぶるうみぃ』
2回目の公演。『NPO法人ぶるうみぃ』の方の熱い想いに動かされ、メンバー2人での開催。

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外出するのは年にたった1度、加えて、その日に向けての体調管理も容易なことではない子ども。

日々治療を続ける子どもはもちろん、愛する我が子が病気と闘う姿を見守り、心配で心が休まる時間がなかなかないご家族。

自宅での医療ケアのため、通院以外に外へ出る機会が少なく、孤独を感じている子どもやご家族。

いろいろな事情を抱えた、子どもたちやそのご家族に、貴重な外出の機会や心が解放される時間、みんなで感動したり興奮したりと時間を共有することで、“1人じゃない”と感じてもらえる時間をプレゼントできたのではないかと思います。

心魂プロジェクトのメンバーの迫力ある歌声と華麗なダンスは、
良い意味で他のことを考える余裕がなくなり、その世界観に惹きこまれていきます。
そのうちに、だんだんと“無”になり、気がつくと、その世界の一員になったような感覚へ。
全てを忘れてとにかく集中してしまうのです。

“日常を忘れる”時間を持つことで、また“日常を前向きに生きる”ことができるのだと思います。

全国各地に、プロのパフォーマンスを見たことがない子は、まだまだたくさんいると思います。
日々、病気と闘い、強い気持ちが持てなくなっている子や、外出がなかなかできず楽しみがないという子、そんな様々な事情を抱えた子供たちに前向きになって欲しいと心から願っています。

戸沢財団は、これからも心魂プロジェクトの活動費用を支援することで、
少しでも多くの子供たちに、“日常を忘れる時間”を届けたいと思います。

2016年7月心魂プロジェクトの活動(台湾)への支援

戸沢財団が活動費用の一部(移動費や衣装代等)を支援している心魂プロジェクト。
前回に引き続き、台湾の子供たちへミュージカルを届けに行きました。
(心魂プロジェクトについては、https://www.cocorodama.com/をご覧ください。)

戸沢財団の活動に込める想いは、
『子どもたちへ、笑顔になれる時間や貴重な体験、未来への希望を届けてあげたい。』
ということが、常にあります。

心魂プロジェクトの『台湾のこども病院に、病院での公演(楽しいイベント)を根付かせたい』
という願いは、戸沢財団の想いと重なる部分があり、今回も支援へと繋がりました。

下記、2016年7月に行われた活動について支援をしました。

【1】7/9  高雄ワークショップ: 日本へも訪問経験のある実力派コーラス部所属の大学生向け。
【2】7/12 馬偕記念病院台北本院: 分かりやすいキャラクターがたくさん登場した公演。
【3】7/13 台北日本人学校ワークショップ: 中学3年生及び小学 6 年生を対象。
【4】7/18 馬偕記念病院: “言葉がわからなくても、内容はきっと伝わる”と、物語形式の公演。
【5】7/19 長庚醫院(こども病院): 病院内のあちこちからリクエストを受け、何度も再公演を。
【6】7/20 高雄醫學院兒童醫院: 本格的な公演と、病棟前のエレベーター広場での公演。
【7】7/21 馬偕記念病院新竹分院: 病院スタッフみんなで会場の雰囲気を作ってくれた公演。

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心魂プロジェクトの海外公演では、いつも思うことがあります。

『歌やダンスは、魔法のような力がある。』

国・言葉関係なく、気づけば一緒に楽しんでいて距離が近づいていたり。
一方で、国による違った感じ方、楽しみ方など、常に新しい発見があったり。
普段の自分では考えられないような気持の高まりや感情の移り変わりを感じたり。

戸沢財団が感じる『魔法の力』を、たくさんの子どもたちにも感じてもらい、
子どもたちのパワーに変えていってもらえたらと思っています。

~ワークショップ~
プロのパフォーマーから歌やダンスを教わるという、普段ではなかなかない経験に、
大きな声で驚いたり、笑ったり、困ったり、とても素直な反応をする子供たち。
この経験を通して、子どもたちの未来への希望や夢を持つきっかけになってくれたらと思います。

~病院での公演~
生のパフォーマンスに慣れていない子供たちのため、
なかなか心を開いてくれない子・近づくと逃げてしまう子・泣きだす子、様々な反応が。

音楽の不思議な力で、子どもたちの表情はみるみる明るくなり、
その子どもを見守るご家族もまたとても嬉しそうで笑顔の連鎖が起きました。

お父さんお母さんが笑顔になること、
それが子どもたちの喜ぶ姿へのいちばんの近道かもしれません。

台湾では、子どもが病気で入院をする際には、必ず、大人がずっとついていなければなりません。
ご家族の不安はもちろん、その不安な様子を、日々子どもたちも感じ取っていることと思います。

そんな不安を忘れ、家族で一緒に、心から楽しみ笑い過ごした時間は、
これからの日常に少しでも明るさを持たせてくれると信じています。

普段の病院は、静かに過ごす場所。そして治療と向き合う日々。
本当は走りまわったり遊びたい盛りなのに、それが許されない子ども。
大きな声で思う存分騒ぎたいけど、できない生活。
きっと、入院している子どもたちは、我慢していることも多いことでしょう。

キャラクターたちの登場に思わず声を出してみたり、一緒にワクワクドキドキしたり、
つらい日常をふと忘れ、本来の子どもらしい時間を過ごしてもらえたのではないかと思います。

“世界中の子供たちに少しでも多くの笑顔・心が解放される時間が届きますように”
と心から願い、これからも、戸沢財団は心魂プロジェクトの活動を支援していきたいと思います。

福島っこ元気村キャンプ(2016年春)
福島‐西多摩間の送迎バスの支援

2012年春から始まった“福島っこ元気村キャンプ”。今回は5年目を迎え、9回目の開催となりました。
福島の子供達たちが放射能汚染という恐怖から一時でも逃れ、自然の中でのびのびとした暮らしを送ってほしいと、福島‐西多摩間を送迎するバスの支援を行ってきました。

開催が9回目ともなると、子供たちもすっかり慣れた様子です。
今回は、武家屋敷と協同村ひだまりファームにお世話になりました。

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自由遊びに演奏会と楽しいことが盛りだくさんです。ただし、掃除や料理も自分たちで行います。“自分たちのことは自分たちでやる!”これをきちんとやるからこそ、その他の遊びや暮らしがますます楽しく充実したものになると考えているからです。もちろん子供たちの本業、勉強もきちんとやります。

何も気にすることなく、外で思う存分、三角鬼、ドッジボール、しっぽとりなどで体を動かし、気持ちの良い汗をかくことで、子供たちの表情も自然と笑顔であふれます。
そして、みんなで温泉に入ってこれまたすっきり。気持ちの良い自然の風を受けながら帰ります。

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その他にも、途中で帰るスタッフのお別れ会をしたり、この春中学生になる9名の子供たちに向けて、サプライズ卒業式をしたり、みんなの絆もさらに深まりました。

また、メインイベントに元気村まつりというものを行いました。班ごとにお店を出し、ボーというオリジナルの通貨で売上No.1を競いました。班ごとに企画をする姿は、昼間に遊んでいた時とは一変して、みんな真剣でした。

そうして、あっという間に1週間が過ぎ、子供たちはすがすがしい表情で、福島へ帰っていきました。

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福島っこ元気村キャンプを通して、私たち大人も、子供たちからたくさんのことを学びます。そして何よりも、子供たちの思いっきり遊ぶ姿、真剣に取り組む姿、屈託のない笑顔を見て、たくさんの元気をもらうことができ、かけがえのない存在だと改めて感じる時間でもあります。
今後もそんな子供たちの姿を見ることが出来るよう、支援していきたいと思います。

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神奈川県立こども医療センター オレンジクラブへ
音の出るポスト“ポッストン”の製作費の寄付

神奈川県立こども医療センターには、オレンジクラブというボランティア団体がいます。

そのオレンジクラブの役割は、診断・治療を受ける子どもたちとご家族を支援することです。
敢えて専門家ではない人たちが関わることで、家庭・保育園や幼稚園・学校・地域での「普通の生活」に少しでも医療環境を近づけることができたらという思いがあるそうです。

その中の活動の一つと言えるのが、エフエム戸塚のパーソナリティである相浦やよいさんのラジオ番組です。毎週一回放送される「ラジオの絆」というコーナーの中に、『ラジオからこんにちは』というものがあり、こども医療センターの子供たちと地域を繋いでいます。

そこで、院内の子供たちとラジオ番組との距離がもっと近づくように、一緒にラジオ番組に参加しているような気分になってもらえるように、と企画して出来上がったのが、音の出るポスト“ポッストン”です。

“ポッストン”に、ラジオ番組へのリクエストを入れてもらうという仕組みですが、ただ入れるだけでなく、“ポッストン”からは毎回声が聞こえてくるので、入れる度に楽しさもあります。

そんな楽しみを、院内の子供たちに、できる限り負担なく、気軽に楽しんでもらえるよう、各病棟から近い場所に設けることが必要だと考えました。
そこで、戸沢財団は5台の“ポッストン”を製作する費用を寄付することにしました。

普段なかなか外に出られず、治療中心の生活を送る子供たち。いつも頑張っている子供たちが、治療のことを一瞬でも忘れて、“ポッストン”に入れるリクエストを考えながら笑顔になったり、“ポッストン”から出る声に耳を澄ましてわくわくしたり、少しでも元気材料になってくれたらうれしいです。

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神奈川県立こども医療センター(重症心身障害児施設)へ
「介護用天井走行式リフト」を寄贈

平成28年4月に、地方独立行政法人 神奈川県立病院機構 神奈川県立こども医療センター(重症心身障害児施設)へ「介護用天井走行式リフト」を寄贈しました。

「介護用天井走行リフト」とは、施設を利用する子供たちが、車いすから床へ、床から車いすへ移動する際に使用するものです。

神奈川県立こども医療センター内にある重症心身障害児施設には、原則18歳未満の児童が、常に40名程度入所していて、成人に近い体格の児童が移動する際は、児童もスタッフも負担が大きかったようです。

施設を利用する児童を、安全かつスムーズに移動してあげることができること、そのため、児童の不安も軽減できること、また施設の関係スタッフの腰痛等の危険性を減少することが出来ることなどの理由から、寄贈することになりました。

寄贈の後、スタッフの方より、
『リフトが設置される前は、移動する際にスタッフの人数がたくさん必要でしたが、リフトのおかげでとても楽になりました。』
『スタッフの負担軽減ももちろん嬉しいことですが、何よりもリフトに乗る児童が笑顔を浮かべて楽しそうにしてくれる姿がとても嬉しいです。』
など、喜びの声が届きました。

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「熊本地震」への支援

2016年4月14日に熊本県熊本地方を震源とする地震が発生しました。被災された皆様ならびにご家族の皆様に、心よりお見舞い申し上げます。
熊本県・大分県を中心に地震が相次ぎ発生し、50人以上の方が亡くなってしまう大きな被害を受け、今もなお、5万人近くの方が避難所での生活をおくっておられます。

地震直後、被災地では混乱がおこり、支援物資を待っている方の手元に物資が届かないという状況がございました。また、余震がなかなか治まらず、支援を希望する方もすぐに駆けつけることができず、もどかしい思いでございました。

当財団でも話し合いの上、被災した方の避難状況等を踏まえ、熊本地震義援金300万円を寄付させていただきました。義援金は、管轄委員会の決定に基づき、管下の配布対象市町村へ送金され、義援金を申請する方々へ届けられます。

一日も早い復旧、復興をお祈り申し上げるとともに、ご家族・ご親族を亡くされた子供たちが少しでも希望を感じて毎日を過ごせるよう、切に望んでおります。

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続報! 「MSR スマイルプロジェクト 夏休み企画」への支援

以前ホームページにて、『「MSR スマイルプロジェクト 夏休み企画」への支援』という記事をご紹介させていただきました。
本日は、その続報をお届けいたします。

2016 年度から活動する「東北楽天リトルシニア」第二期生(新中学 1 年生)のメンバー10 人が決定しま
した。東北楽天リトルシニアは、プロ野球の球団が中学生年代のチームを保有・運営することは“日本初”
だそうです。

昨年の「MSR スマイルプロジェクト 夏休み企画」では、弊財団で東北の小学生向けにバッティングセンターの無料チケットを支援し、それを活用した元吉ロビンファイターズの SH 様が 10 人のうちの一人に選抜されたとのこと。

本吉ロビンファイターズの SH 様のお父さまの H 様より嬉しいお知らせが届いたのでご報告させていただきます。

~~

昨年中はフェニックスバッティングセンター様を通しまして、チームも息子も大変お世話になりました。
この度、息子が楽天イーグルスの中学部の組織である「楽天リトルシニア」のセレクションに合格し、春
から楽天球団にお世話になることになりました。
東北から 10 名という狭き門でした…
入団テストには、実技の他に面接と作文がありました。
「御支援下さった方々、地域のみなさんの希望になるために、どうしても楽天リトルシニアで野球をやる必要がある。ここで生まれ育った僕しか出来ないし、僕ならやれる」と熱く息子は面接で話してくれました。
まだ夢のスタートラインでございます。
これから険しい道だと思いますが、親子で強く突き進んで行きたいと思います。
本吉ロビンファイターズ H

~~

以上、H 様からの、大変嬉しいご報告でした。
本当に、おめでとうございます!!
SH 様が面接で仰っていた通り、今回の彼の快挙は、私たちにとって希望となりました。
H 様、お知らせいただきまして、誠にありがとうございました。

SH 様の今後のご活躍を、戸沢財団一同心より応援致します。

関連記事
「MSR スマイルプロジェクト 夏休み企画」への支援 .

「つながり 台風 18 号緊急災害に対する活動」への支援

2015 年 3 月 11 日の東日本大震災の後に立ち上げた、一般社団法人 震災復興支援協会つながり。
宮城県南三陸に拠点を置き、代表の勝又三成さんを中心に、ボランティア活動・支援活動を行っています。
震災遺児を含めた子供たちの育成を、ボランティアを通じて行い、大人が困っている人の役に立つという姿を示し、その背中からたくさんのことを学んでもらいたいという願いを込め、活動を続けているそうです。

今回活動を行ったのは、茨城県常総市を拠点とした地域。
2015年9月 10日に発生した大雨の影響で、鬼怒川の堤防が決壊するなど茨城県に甚大な被害をもたらしました。
この状況受け、「つながり」は翌日 11 日よりボランティアとして現場に入り、復旧のための地道な活動を始めました。

実際の現場は、想像以上の被害を受けていました。またシルバーウィークも重なり、全国からのボランティアの受け入れ活動を行う上でも、様々な物資が大量に必要な状況でした。
9 月 16 日、戸沢財団サポーターから情報をいただき、戸沢財団でも何かできるか検討させていただきました。
緊急事態ということで、すぐに理事会で支援が決定され、段ボール、飲み物、インスタント食品、文具、机、寝袋、ポット、ヘルメット、トランシーバー、防塵スーツ等、20 品目以上の支援物資を常総市のボランティア拠点へ送らせていただきました。
また、勝又さんからのご依頼により、全国から活動に訪れる大勢のボランティアの方々を運営拠点から活動場所まで送迎するための車両 2 台を、1 か月の間支援しました。

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ボランティアの方々は、毎日コツコツと地道な作業を繰り返します。

庭はもちろんのこと、家の中や床下にたまった泥を掻き出す作業。道路の側溝にたまった泥を掻き出し、水が流れるようにする作業。
お年寄りの方々が一人で畳をはがし、泥を掻き出そうと、困っていらっしゃることも多くあります。
そういった場所へもボランティアの方々が出向き、手際よく片づけをしていきます。
防塵スーツを着用し、ゴーグルを着け、床の中に潜って泥を掻き出す作業をするボランティア。
作業が終わった後、家の持ち主の方々は涙を浮かべて喜ばれるそうです。

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<2015 年 11 月 3 日までの活動>
【活動日数】 54 日
【ボランティア延べ人数】 1,876 人
【総現場数】 133 か所
【対応中】 23 か所
【終了現場数】 110 か所

ボランティアの方々は、全国から。
小学生からお年寄り、学生、障害者の方、Facebook の投稿を見て駆け付けた方と、様々な年代の方がその時自分に出来ることを行いました。突然の参加も OK。
中には、東日本大震災の被災者で、仮設住宅に住んでいらっしゃる方もいらしたそうです。

ボランティアの受け入れも容易なことではありませんが、どんな方も受け入れ、ともに被災者の方々のためにと活動をされる「つながり」の懐の広さと、ボランティア精神には本当に頭が下がります。
被災地はまだまだ復旧の途中です。一日も早く、被災地が復興し、辛い思いをされていらっしゃる方々が普段通りの生活を取り戻せることを心より願っております。

「神奈川県立こども医療センター オレンジクラブ」への寄付

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神奈川県戸塚市にある、神奈川県立こども医療センター。昭和45年に設置された小児専門病院です。

県立こども医療センターは、小児病院、肢体不自由児施設および重症心身障害児施設の3つからなり、病気や障害のある小児医療と福祉を一体化して提供する総合医療・福祉機関となっています。

この医療センター内には、ボランティアグループ「オレンジクラブ」があり、300人以上の方々がボランティアとして登録され、個人と団体による27のグループが様々な活動を行っています。
ボランティアのみなさんは、通院や入院を余儀なくされる子供たちとその家族に、「専門職ではない普通の人」として、安心や楽しさを感じてもらい、さりげない配慮で緊張を和らげる働きをしています。

今回は、エフエム戸塚パーソナリティの相浦やよいさんが、普段病院内で生活している子供たちに、ラジオ放送でつかうような「ヘッドホン」「マイク」「オンエアライト」のアップリケをオレンジクラブに寄付し、それを使って院内で子供たちに楽しんでもらおうという企画をされ、戸沢財団からは、その材料費を支援しました。

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エフエム戸塚では、毎週一回放送している「ラジオの絆」内のコーナ―『ラジオからこんにちは』で、こども医療センターから届けられるメッセージカードをパーソナリティの相浦さんが読み上げ、院内の子ども達と地域を繋いでいます。

子ども達は、このアップリケを使い、同じ病院内から送られたメッセージ・歌のリクエストの他、医師からのメッセージを聞きながら、DJごっこをすることもできるようになりました。

アップリケは、オレンジクラブの管理の元、衛生的に保管していただくことになっています。

なかなか外に出る機会がない子ども達ですが、普段とは違い体験をしてもらい、希望をもって治療に臨んでもらう機会となれば、とても嬉しく思います。